決算サマリー
| 項目 | 第1四半期 | 前年同期 | 増減率 | 通期計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経常収益 | 161.23億円 | 160.72億円 | +0.3% | 非開示 | - |
| 経常利益 | 44.40億円 | 30.71億円 | +44.5% | 131億円 | 33.9% |
| 親会社株主に帰属する純利益 | 35.51億円 | 23.88億円 | +48.7% | 85億円 | 41.8% |
| EPS | 199.31円 | 134.83円 | +47.8% | 478.48円 | 41.7% |
銀行のため、一般企業の売上高・営業利益ではなく経常収益・経常利益で比較した。
セグメント
銀行業務は経常収益151.34億円、セグメント利益47.43億円。リース業務は経常収益12.59億円、利益0.42億円となった。その他事業と内部取引消去を反映した連結経常利益は44.40億円である。
財務安全性
総資産は3兆6802.08億円、純資産は1887.27億円。会計上の自己資本比率は5.1%で、銀行規制上の国内基準自己資本比率とは異なる。規制比率は開示時点で算出中であり、確定値の確認が必要である。
定量評価
EPSは前年同期比47.8%増。ROICとPER推移は資料にないため評価を保留する。純利益進捗率41.8%は高いが、株式等売却益の減少や債券損益、与信費用を含むため、単純な通期上振れ換算は適切でない。
ポジティブ要因
貸出金利息などの資金運用収益が増え、国債等債券売却損・償還損が減少したことで経常利益が13.69億円増えた。銀行業務の利益改善が連結増益の中心である。
リスク要因
株式等関係損益は悪化し、与信関係費用も増加した。今後、預金金利の上昇が貸出利ざや改善を相殺する場合や、債券・株式市場が不安定化する場合には利益進捗が鈍る可能性がある。
業界動向との関連
国内金利上昇は地方銀行の貸出利ざやに追い風だが、預金調達費用も遅れて増える。秋田銀行では市場損益よりコア業務純益の改善が続くかが、利益の持続性を測る材料となる。
株価への示唆
第1四半期の高い純利益進捗は評価材料になり得る。ただし、市場が継続的な再評価を行うには、資金利益の伸びが有価証券損益や与信費用の悪化を吸収できることが条件となる。年間配当200円の維持余力も通期利益と合わせて確認したい。
今期の総括
小幅増収ながら大幅増益となり、収益構造は改善した。利益増の中心が資金利益と債券損失の減少である一方、株式損益と与信費用には弱さが残る。
来期見通し
会社は通期経常利益131億円、純利益85億円を予想し、従来計画を据え置いた。年間配当予想は200円。次回はコア業務純益、預貸金利ざや、与信費用の推移が焦点となる。
総合判断
総合判断は中立。純利益進捗は良好だが、市場損益と与信費用を除いた本業改善の持続性をもう一段確認したい。規制自己資本比率の確定値も判断材料である。
出典
- 秋田銀行「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」2026年7月30日