決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 172.99億円 | 114.07億円 | +51.6% | 非開示 | 該当なし |
| 純営業収益 | 158.85億円 | 107.13億円 | +48.3% | 非開示 | 該当なし |
| 営業利益 | 87.63億円 | 46.68億円 | +87.7% | 非開示 | 該当なし |
| 経常利益 | 88.56億円 | 45.36億円 | +95.2% | 非開示 | 該当なし |
| 純利益 | 56.09億円 | 28.72億円 | +95.3% | 非開示 | 該当なし |
| EPS | 21.77円 | 11.16円 | +95.1% | 非開示 | 該当なし |
証券市場の変動により業績予測が難しいため、会社は通期業績予想と配当予想を開示していない。
セグメント
松井証券はオンライン証券取引サービスの単一セグメントであるため、セグメント情報を省略している。サービス別利益は開示されておらず、全社の純営業収益158.85億円と営業利益87.63億円を中心に見る。
財務安全性
総資産は1兆5250億円、純資産は816.91億円、自己資本比率は5.3%となった。証券会社は顧客分別金や信用取引関連勘定で総資産が大きく動くため、一般企業の自己資本比率と同じ基準では読まず、自己資本規制比率と流動性を優先する。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +95.1% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
純営業収益に対する営業利益率は55.2%で、前年同期の43.6%から改善した。ROICよりも取引動向、委託手数料、金融収支、自己資本規制比率を確認する方が実態に合う。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は87.63億円で前年同期比87.7%増となった。純営業収益の伸びを上回り、固定費吸収が進んだ。
売上規模の確認
営業収益は172.99億円、純営業収益は158.85億円となった。取引活況が手数料収入へつながったかを収益内訳で確認する必要がある。
財務基盤
純資産は前期末から6.56億円減少した。証券会社の健全性判断では、自己資本比率5.3%だけでなく自己資本規制比率を優先する。
リスク要因
市況依存
証券取引の活況は増収要因だが、相場の変動率や個人投資家の売買代金が低下すれば、委託手数料と金融収益が反落しうる。
業績・配当予想が未定
市場環境の影響が大きいため、会社は通期業績と配当額を予想していない。第1四半期の増益だけでは年間利益や還元額を固定的に見積もれない。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
営業収益172.99億円、営業利益87.63億円、純利益56.09億円と大幅増益になった。市場活況を利益へ取り込んだが、次回は純営業収益の持続性と自己資本規制比率を確認したい。
来期見通し
会社は通期業績予想と配当予想を未定としている。市場環境に左右されるため、四半期ごとの株式売買代金、受入手数料、金融収支、販管費の変化から収益力を追う必要がある。
総合判断
総合判断は強気である。純営業収益48.3%増、営業利益87.7%増、純利益95.3%増は強い。ただし、市況依存度が高く業績・配当予想も未定であるため、売買活況の持続と自己資本規制比率が次の確認点となる。
期中レビュー完了の反映
松井証は2026-07-31に「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)(公認会計士等による期中レビューの完了)」を開示しました。この記事は、監査法人による期中レビューが完了した同決算短信を反映しています。業績数値の訂正を示す開示ではありません。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期第1四半期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」、松井証、開示日: 2026-07-28
- 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)(公認会計士等による期中レビューの完了)」、松井証、開示日: 2026-07-31