決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 39.74億円 | 30.18億円 | +31.7% | 157億円 | 25.3% |
| 純営業収益 | 39.56億円 | 29.96億円 | +32.0% | 非開示 | 該当なし |
| 営業利益 | 20.97億円 | 13.95億円 | +50.2% | 70億円 | 30.0% |
| 経常利益 | 20.80億円 | 14.13億円 | +47.3% | 70億円 | 29.7% |
| 純利益 | 14.26億円 | 10.79億円 | +32.1% | 48億円 | 29.7% |
| EPS | 54.1円 | 39.63円 | +36.5% | 179.95円 | 30.1% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
金融商品取引事業は外部営業収益39.50億円、セグメント利益21.19億円、システム開発・システムコンサルティング事業は外部営業収益0.24億円、セグメント利益2.27億円だった。内部取引と全社費用の調整後、連結営業利益は20.97億円となる。
財務安全性
財務安全性では、総資産1802.29億円、純資産207.02億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率11.4%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +36.5% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
純営業収益に対する営業利益率は53.0%で、前年同期の46.6%から改善した。金融商品取引事業が利益の中心であり、FX取引量と相場変動の影響を受けやすい。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は20.97億円で前年同期比50.2%増となった。営業収益の伸びを上回り、純営業収益に対する利益率も改善した。
売上規模の確認
営業収益は39.74億円、純営業収益は39.56億円となった。為替介入や地政学リスクを背景とする相場変動を収益機会へつなげた。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は11.4%、純資産は207.02億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
FX市場の変動と取引量
通期予想は営業収益157億円、営業利益70億円である。為替相場の変動が小さくなり顧客取引量が減少する場合、金融商品取引事業の収益が計画を下回る可能性がある。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
営業収益39.74億円、営業利益20.97億円、純利益14.26億円と増収増益になった。FX市場の変動を利益へ取り込んだが、市況が落ち着いた場合の取引量と収益性が次の確認点となる。
来期見通し
通期見通しは営業収益157億円、営業利益70億円、経常利益70億円、純利益48億円、EPS179.95円で据え置かれた。第1四半期の利益進捗は約3割で、FX取引量とシステム関連費用が計画内に収まるかを確認したい。
総合判断
総合判断は強気である。営業利益50.2%増、純利益32.1%増、通期純利益計画への進捗29.7%は堅調だ。ただし、収益の中心はFX取引であり、市況変動と取引量、システム安定性が次の評価を左右する。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、トレイダーズHD、開示日: 2026-07-31