決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 144.57億円 | 129.79億円 | +11.4% | 700億円 | 20.7% |
| 営業利益 | 11.72億円 | 9.14億円 | +28.3% | 56億円 | 20.9% |
| 経常利益 | 10.63億円 | 8.39億円 | +26.8% | 51億円 | 20.8% |
| 純利益 | 6.32億円 | 4.75億円 | +33.1% | 33億円 | 19.2% |
| EPS | 20.90円 | 15.71円 | +33.1% | 109.03円 | 19.2% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
あかつき本社は2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)で報告セグメントを開示している。当期の全社営業収益は144.57億円、純営業収益は64.13億円、営業利益は11.72億円である。セグメント利益と全社利益の間には調整額が含まれるため、証券関連事業と不動産関連事業の採算は開示されたセグメント注記に沿って確認する。
財務安全性
財務安全性では、総資産1119.02億円、純資産217.59億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率18.8%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +33.0% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業収益に対する営業利益率は8.1%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は11.72億円、前年比は+28.3%です。純営業収益の増加を営業利益につなげた点が確認できますが、この利益水準が次の四半期でも保てるかが見られます。
売上規模の確認
営業収益は144.57億円、前年比は+11.4%です。営業収益だけで評価せず、純営業収益と営業利益にどうつながったかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は18.8%、純資産は217.59億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は営業収益700億円、営業利益56億円です。第1四半期の進捗率はそれぞれ20.7%、20.9%であり、証券市場の取引動向や不動産案件の引き渡し時期による四半期変動を踏まえて確認する必要があります。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は営業収益144.57億円(+11.4%)、営業利益11.72億円(+28.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益6.32億円(+33.1%)という内容でした。営業収益、営業利益、純利益がそろって前年同期を上回った一方、通期計画に対する営業利益進捗率は20.9%です。証券・不動産関連事業の四半期変動を踏まえ、次回以降の進捗を確認します。
来期見通し
通期見通しでは、営業収益700億円、営業利益56億円、経常利益51億円、純利益33億円、EPS109.03円が示されています。会社予想は前期比で営業収益1.9%増、営業利益10.8%減を見込むため、増収の一方で利益が減る前提と、その背景を次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。営業収益144.57億円、営業利益11.72億円、純利益6.32億円と前年同期比で増収増益でしたが、通期の営業利益予想は前期比減益です。次回は営業利益の進捗、証券・不動産両事業の採算、営業CFを確認したいところです。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、あかつき本社、開示日: 2026-08-13