決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 48.55億円 | 48.36億円 | +0.4% | 71.54億円 | 67.9% |
| 営業利益 | -2.71億円 | -6.99億円 | 赤字縮小 | 4.23億円 | 該当なし |
| 経常利益 | -3.40億円 | -8.59億円 | 赤字縮小 | 3.19億円 | 該当なし |
| 純利益 | -7.68億円 | -14.05億円 | 赤字縮小 | -3.91億円 | 該当なし |
| EPS | -10.3円 | -62.7円 | 赤字縮小 | -5.23円 | 該当なし |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
2026年9月期第3四半期は、保険代理店、ASP、メディア、メディアレップ、再保険の5報告セグメントです。外部顧客向け売上高は48億55百万円、セグメント損益の合計は2億89百万円の損失で、連結営業損失2億71百万円との差額は調整額です。
| セグメント | 売上高 | 前年同期 | 増減率 | セグメント利益または損失 |
|---|---|---|---|---|
| 保険代理店 | 32億77百万円 | 29億96百万円 | 9.4%増 | 3億37百万円の損失 |
| ASP | 2億21百万円 | 2億24百万円 | 1.4%減 | 76百万円 |
| メディア | 1億98百万円 | 6億93百万円 | 71.4%減 | 22百万円 |
| メディアレップ | 3億70百万円 | 1億57百万円 | 135.5%増 | 85百万円の損失 |
| 再保険 | 7億90百万円 | 7億66百万円 | 3.1%増 | 36百万円 |
保険代理店は増収ながら営業損失が残りました。メディアは広告出稿の低調で大幅減収、メディアレップは増収でも外注費増で赤字です。再保険は増収でしたが、再保険金の支払い増加で減益となりました。
財務安全性
財務安全性では、総資産81.83億円、純資産は△2.76億円、自己資本比率は△3.4%です。債務超過に加えて、一部の債権流動化契約で財務制限条項への抵触が開示されています。四半期のキャッシュ・フロー計算書は開示されていないため、現金及び預金の減少や債権流動化の状況を次の開示で確認します。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 48.55億円 | 前年同期比0.4%増 | 事業別の収益構成と継続性を確認します。 |
| 営業損益 | 2.71億円の損失 | 前年同期は6.99億円の損失 | 赤字縮小が本業の改善によるものかを見ます。 |
| 純損益 | 7.68億円の損失 | 前年同期は14.05億円の損失 | 減損・調査費用など特別損益を分けて確認します。 |
| 自己資本 | △2.76億円 | 自己資本比率△3.4% | 債務超過と財務制限条項への抵触を重く見ます。 |
営業損失率は5.6%です。保険代理店の手数料収益だけでなく、メディアや再保険の採算、特別損失、資本の状況を分けて確認する必要があります。
ポジティブ要因
売上規模の確認
売上高は48.55億円、前年比は+0.4%です。増収でも営業損失が残っており、売上の回復だけでは財務面の懸念を解消できません。
財務基盤
自己資本比率は△3.4%、純資産は△2.76億円です。債務超過の状態では、利益回復だけでなく資本政策と資金繰りの確認が必要です。
リスク要因
営業利益の伸び悩み
営業損失は2.71億円で、前年からは赤字幅が縮小しました。ただし黒字転換には至っていません。
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
2026年9月期通期予想は、売上高71.54億円、営業利益4.23億円、経常利益3.19億円、親会社株主に帰属する当期純損失3.91億円、EPS△5.23円です。業績予想は修正されており、営業黒字化の実現と債務超過・財務制限条項への対応が確認点です。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
市場が確認するのは、通期計画の営業利益4.23億円への回復、債務超過の解消方針、財務制限条項への対応です。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高48.55億円(+0.4%)、営業損失2.71億円、親会社株主に帰属する四半期純損失7.68億円でした。赤字幅は縮小しましたが、債務超過と財務制限条項への抵触が残ります。減損損失や特別調査費用などを含む純損失と、本業の営業損失を分けて確認する必要があります。
来期見通し
2026年9月期通期予想は、売上高71.54億円、営業利益4.23億円、経常利益3.19億円、親会社株主に帰属する当期純損失3.91億円、EPS△5.23円です。会社予想は前提であり、営業黒字化と資本改善策が実現するかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は弱気。増収と赤字幅の縮小は確認できますが、営業赤字、債務超過、財務制限条項への抵触が重い論点です。次回は営業黒字化、現金及び預金、債権流動化、資本改善策を確認します。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、アドバンスクリエイト、開示日: 2026-09-18