決算サマリー
| 項目 | 2026年5月期 | 2025年11月期 | 前期比 | 2026年11月期予想 |
|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 308.39億円 | 281.80億円 | +9.4% | 320.66億円 |
| 営業利益 | 163.00億円 | 137.17億円 | +18.8% | 167.75億円 |
| 経常利益 | 146.18億円 | 122.88億円 | +19.0% | 147.71億円 |
| 当期純利益 | 146.18億円 | 122.87億円 | +19.0% | 147.70億円 |
| 1口当たり分配金 | 4,592円 | 4,142円 | +10.9% | 4,640円 |
当期純利益に一時差異等調整積立金77百万円を加えて分配するため、1口当たり分配金は1口当たり当期純利益4,569円と一致しません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 見方 |
|---|---|---|
| 期末稼働率 | 97.8% | 期中は97.8~99.4%で推移 |
| 自己資本比率 | 50.3% | 前期末49.1%から上昇 |
| 総資産 | 7,629.70億円 | 物件取得と資金調達により拡大 |
| 有利子負債 | 3,389.53億円 | 前期末比90億円増 |
| 1口当たり純資産 | 120,029円 | 前期末117,015円 |
ポジティブ要因
物件取得と賃貸収益の拡大
当期は4物件を382.90億円で取得し、3物件を163.50億円で譲渡しました。不動産賃貸事業利益は172.37億円と前期比14.1%増加し、営業利益の伸びにつながっています。
分散ポートフォリオと高稼働
期末の保有物件は143件、取得価格の合計は7,289.77億円です。商業施設、オフィス、ホテル、住居などに分散し、期末稼働率は97.8%を維持しました。
次期分配金は増加予想
2026年11月期は営業収益320.66億円、1口当たり分配金4,640円を予想しています。直近実績からは48円の増加です。
リスク要因
2027年5月期は減益・減配予想
2027年5月期は営業収益316.42億円、当期純利益140.17億円、1口当たり分配金4,500円を予想しています。積立金取崩しを含む分配予想であり、賃貸収益と金融費用の実績を分けて見る必要があります。
金利上昇と負債コスト
有利子負債は前期末から90億円増加しました。金利上昇局面では借換え後の調達コストが分配金の重しとなります。
増資と1口当たり価値
2025年12月に公募増資などで233.12億円を調達し、発行済投資口数は320万口となりました。取得物件の収益寄与が口数増加を上回り、1口当たり分配金と純資産の成長につながるかが焦点です。
財務安全性
総資産7,629.70億円、純資産3,840.95億円、自己資本比率50.3%です。営業キャッシュ・フローは135.20億円、投資キャッシュ・フローはマイナス278.95億円、財務キャッシュ・フローは195.72億円でした。物件取得と増資の影響が大い期であり、単期のキャッシュ・フローだけで安全性を判断できません。
業界動向との関連
ホテルは訪日客需要、商業施設はインバウンド消費、オフィスは都心の空室率低下、住居は賃料上昇が支えです。一方、不動産価格と金利の上昇は取得利回りと資金調達の両面に影響します。
株価への示唆
REITでは利益成長だけでなく、1口当たり分配金、稼働率、1口当たり純資産、負債コストをまとめて見る必要があります。次期の分配金増加予想は支えですが、その次の期は4,500円への低下が見込まれています。
今期の総括
物件取得と賃貸収益の増加により、営業収益と利益は前期を上回りました。1口当たり分配金も450円増の4,592円です。高稼働を維持しながら収益規模を広げた点は評価材料です。
来期見通し
2026年11月期は増収増益と1口当たり分配金4,640円を予想しています。2027年5月期は営業収益316.42億円、当期純利益140.17億円、1口当たり分配金4,500円の計画です。賃料改定、稼働率、物件入れ替えの売却損益、支払金利が計画どおりかを確認する局面です。
総合判断
総合判断は中立です。当期は高稼働と物件取得が増収増益、分配金の増加につながりました。一方で、2027年5月期は減益・減配予想です。公募増資後の1口当たり成長と、金利上昇下での財務コスト管理が次の確認点です。
出典
本記事は、ユナイテッド・アーバン投資法人が2026年7月15日に開示した「2026年5月期 決算短信(REIT)」を基に作成しています。