阪急阪神リート投資法人(8977) 1口当たり分配金 3,300円 期末稼働率98.9% 保有物件38物件 関西圏比率82.8% 2026年5月期 決算

決算サマリー

項目2026年5月期2025年11月期前期比
営業収益62.97億円65.04億円-3.2%
営業利益27.38億円27.66億円-1.0%
経常利益22.87億円23.60億円-3.1%
当期純利益22.86億円23.58億円-3.1%
1口当たり当期純利益3,288円3,392円-3.1%
1口当たり分配金3,300円3,389円-2.6%

分配金3,300円は、当期純利益に内部留保7百万円の取り崩しを加えて支払う計画です。利益水準を上回る分配のため、今後も内部留保の活用有無と利益の回復を分けて見る必要があります。

運用状況

保有物件は38物件、期末稼働率は98.9%でした。期中にはスギ薬局大東御領店の底地を取得。用途別では商業施設が83.5%、地域別では関西圏が82.8%を占めます。阪急阪神グループの基盤を生かせる一方、商業施設と関西圏への集中は固有のリスクです。

財務とキャッシュ・フロー

総資産1,828.76億円、純資産869.75億円、自己資本比率47.6%、1口当たりNAVは125,108円です。有利子負債は868.00億円、総資産有利子負債比率は47.5%。格付けはJCR「AA-」、R&I「A+」でした。

営業キャッシュ・フローは29.24億円、投資キャッシュ・フローは-17.33億円、財務キャッシュ・フローは-23.92億円で、期末現金及び現金同等物は99.34億円です。

次期見通し

項目2026年11月期予想前期比2027年5月期予想前期比
営業収益65.11億円+3.4%66.76億円+2.5%
営業利益27.50億円+0.5%29.03億円+5.5%
経常利益22.64億円-1.0%23.42億円+3.4%
当期純利益22.62億円-1.0%23.40億円+3.5%
1口当たり分配金3,400円+3.0%3,370円-0.9%

予想には物件取得と、それに伴う短期借入33.70億円および36.90億円、既存借入46.50億円の借換えが織り込まれています。資産規模拡大が収益を押し上げる一方、金利条件次第では分配余力が変わります。

市場環境とリスク

東証REIT指数は2026年5月末に1,809.65ポイントとなり、2025年11月末から214.15ポイント下落しました。金利上昇への警戒が重しとなっています。本投資法人では、調達金利の上昇に加え、関西圏と商業施設への集中、取得物件の収益性、内部留保を使った分配の持続性を確認する必要があります。

総合判断

減収減益と分配金の減少は弱材料ですが、稼働率98.9%は高く、次期以降は物件取得による増収を見込みます。評価の分岐点は、借入を増やした資産拡大が金利負担を上回る利益を生むかどうかです。分配金だけでなく、経常利益、有利子負債比率、内部留保の取り崩しを併せて追う局面です。

出典

  • 「2026年5月期 決算短信(REIT)」、阪急阪神リート投資法人、開示日: 2026-07-16