岡山県貨物運送(9063)の2027年3月期中間期適正運賃の収受で貨物運送が増収増益。運賃改定がドライバー・外注・燃料コスト上昇に追いつくかを確認する2027年3月期中間期|2026年11月6日開示岡山県貨物運送(9063)適正運賃の収受で貨物運送が増収増益営業収益197.76億円営業利益7.93億円EPS412.59円運賃改定がドライバー・外注・燃料コスト上昇に追いつくかを確認するkabutrack.com

決算サマリー

項目 当期実績 前年同期 増減率 通期会社予想 進捗率
営業収益 197.76億円 192.04億円 +3.0% 398.00億円 49.7%
営業利益 7.93億円 5.62億円 +41.0% 13.60億円 58.3%
経常利益 9.04億円 8.40億円 +7.5% 15.90億円 56.9%
純利益 8.36億円 6.48億円 +29.0% 12.70億円 65.8%
EPS 412.59円 319.76円 +29.0% 626.66円 ―

短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。

セグメント

事業・区分 当期売上 前年売上 増減率 当期利益 前年利益
貨物運送関連 187.59億円 比較値なし ― 7.07億円 比較値なし
石油製品販売 5.05億円 比較値なし ― 0.02億円 比較値なし
その他 5.11億円 比較値なし ― 0.72億円 比較値なし

内部取引を含む事業別説明の収益と利益。端数・連結消去のため合計と全社には差がある。前年金額は率から逆算しない。

財務安全性

総資産515.38億円、純資産・資本合計279.07億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は54.1%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。

営業CFは9.66億円、投資CFは-6.10億円、財務CFは-7.65億円。現金同等物の残高は95.17億円。営業・投資CFの単純合計は3.56億円だが、投資CFには設備取得のほか資産売却や有価証券の取得等も含まれる。

定量評価

EPSは当期412.59円、前年同期319.76円。増減率は+29.0%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は4.0%、前年は2.9%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。

単独四半期の比較では、7〜9月の売上97.66億円・営業利益2.17億円に対し、その前の4〜6月は売上100.10億円・営業利益5.76億円。累計開示の差額から求めた概数で、独立した会社予想ではない。前年同期比と異なり季節性や納入時期の影響があるため、連続的な伸びとは断定しない。

2026-09-30時点の発行済株式数は2,200,000株、自己株式は173,408株。期中平均株式数は2,026,592株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。

指標 確認範囲
EPSの前年同期比較 +29.0%
ROIC 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない
PER推移 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない

会社の通期営業利益予想13.60億円に対し、累計実績との差額は5.67億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。

ポジティブ要因

貨物運送関連は売上187.59億円で最も大きい。同区分の利益は7.07億円。石油製品販売の利益0.02億円も合わせ、売上規模と利益貢献を分けて読む。 営業利益は前年5.62億円から当期7.93億円へ増えた。

リスク要因

運賃改定がドライバー・外注・燃料コスト上昇に追いつくかを確認する。土地取得などの投資と取扱量の関係、資金回収を見て、営業利益の伸びだけで将来の輸送費負担を判断しない。

業界動向との関連

岡山県貨物運送では、物量の確保と運賃・料金の適正化で主力の貨物運送が増収増益となった。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、陸運業という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。

株価への示唆

岡山県貨物運送の決算を評価する際は、当期の営業利益7.93億円から、通期予想13.60億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業CF9.66億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。

今期の総括

適正運賃の収受で貨物運送が増収増益。営業CF9.66億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。

来期見通し

通期会社予想は営業収益398.00億円、営業利益13.60億円、純利益12.70億円、EPS626.66円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 70.00円、年間予想 70.00円、中間実績 0.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想

総合判断

中立。運賃改定がドライバー・外注・燃料コスト上昇に追いつくかを確認する。その他の機器販売・派遣なども伸びた一方、石油販売は増収でも利益が微減し、全社の採算は区分ごとに異なる。

出典