決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,385.79億円 | 1,319.12億円 | +5.1% | 2,850.00億円 | 48.6% |
| 営業利益 | 109.41億円 | 107.25億円 | +2.0% | 267.00億円 | 41.0% |
| 経常利益 | 110.65億円 | 110.00億円 | +0.6% | 275.00億円 | 40.2% |
| 純利益 | 106.03億円 | 65.67億円 | +61.5% | 223.00億円 | 47.5% |
| EPS | 86.51円 | 54.37円 | +59.1% | 179.88円 | ― |
金額は公式の百万円表示を億円へ換算。増減率は開示値を基本とし、EPSなどの計算値は表示値からの概算。進捗率は累計実績を会社の通期予想で割った単純計算で、1株値は株式分割の影響があるため進捗を示していない。純利益は親会社に帰属する利益を用いる。
7〜9月単独の売上高は約700.69億円、営業利益は約59.60億円。前四半期比(QoQ)はそれぞれ+2.3%、+19.7%。累計開示の差額に基づく概算で、季節性や費用計上時期を含む。
セグメント
| 事業・区分 | 当期売上・収益 | 当期利益 |
|---|---|---|
| 運送事業 | 640.11億円 | 37.16億円 |
| 倉庫事業 | 229.20億円 | 48.25億円 |
| 梱包事業 | 300.65億円 | 21.94億円 |
| テスト事業 | 108.01億円 | 5.91億円 |
| その他 | 107.79億円 | -4.36億円 |
外部顧客への売上高。セグメント利益から全社調整等を行い連結営業利益となる。その他の損失を含み、事業利益合計と連結利益には調整差がある。
倉庫は新増設による保管量増で利益48.25億円、梱包も業務量増で21.94億円となった。運送は料金適正化と取扱量増があっても、燃料・人件費等により利益増は0.3%にとどまる。テストの売上108.01億円は減収となった。
財務安全性
総資産4,493.27億円、純資産2,655.26億円。自己資本比率は58.9%。資本の厚さと営業活動から生む資金は別の指標であり、利益・資産評価・株主への支払を分けて確認する。
営業CFは160.57億円、投資CFは23.45億円、財務CFは-59.70億円。期末の現金同等物は495.67億円。営業・投資CFの合計は184.02億円となるが、投資CFは設備取得以外に資産売却等を含むため、設備投資だけの資金負担とは区別する。
2026年9月30日時点の発行済株式数は126,479,784株、自己株式数は1,105,171株。EPSに用いる期中平均株式数とは異なるため、期末残高から計算した1株利益と一致するとは限らない。
定量評価
EPSは86.51円、前年同期は54.37円で、比較は+59.1%。利益総額の変化だけでなく、期中平均株式数や自己株式の変化にも影響される。営業利益率は約7.9%、前年は約8.1%。金額の増減と売上・収益に対する採算を分けて評価する。
| 指標 | 確認できる範囲 |
|---|---|
| EPSの前年同期比較 | +59.1%。株式分割・自己株式の条件を確認 |
| ROIC | この短信から当該期間の同一条件の開示値を確認できず、推計しない |
| PER推移 | 同時点の株価を確認していないため算定しない |
通期営業利益予想が267.00億円のため、会社計画に届くには残る期間で約157.59億円が必要となる。これは会社予想から累計実績を引いた計算であり、残る四半期の予想値を新たに示すものではない。期間の長さや季節性を無視して同じ利益が続くとは見込まない。
ポジティブ要因
倉庫と梱包は増収が増益へつながり、営業CFも160.57億円の収入を確保した。M&Aも売上増に寄与している。ただし、買収分と既存事業の伸びは同じでなく、今回の全社増収率だけで既存拠点の成長を測ることはできない。
リスク要因
運送は採用難と人件費・燃料費の上昇が重い。固定資産売却益による純利益増を通常の物流利益と同じ再現性で評価しない。倉庫の新増設には設備投資も必要で、保管量が計画を下回れば費用吸収が弱まる可能性がある。
業界動向との関連
物流では料金改定が進んでも、輸送と保管、梱包で利益の出方が異なる。ニッコンは倉庫が全社利益を支え、運送の利益伸びは小さかった。自動車関連など顧客の稼働や貨物構成を見ずに、物流需要の一方向の回復とは判断しない。
株価への示唆
通期営業利益267億円に対し中間109.41億円で41.0%進捗。次回は運送の料金と費用、倉庫の稼働、テスト事業の回復を確認したい。配当112円予想の支えを見る際も、固定資産売却益を含む純利益と通常利益を分ける必要がある。
今期の総括
営業増益は確保したが、伸びは純利益ほど強くない。倉庫・梱包の改善と運送・テストの課題を合わせて評価する必要がある。通常利益と現金回収の持続性を確認する中立の判断とした。
来期見通し
2027年3月期の会社予想は、売上高2,850.00億円、営業利益267.00億円、純利益223.00億円。予想は今回の公表時点の前提に基づくもので、受注、需要、原価、資金調達環境などで変わり得る。中間配当は56円実績。期末は56円予想。年間は112円予想。
総合判断
中立。営業増益は確保したが、伸びは純利益ほど強くない。配当112円予想の支えを見る際も、固定資産売却益を含む純利益と通常利益を分ける必要がある。
出典
- ニッコンホールディングス 公式IR・決算資料:2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年11月6日。