タカセ(9087)の2027年3月期中間期物流の料金改定と取扱量増加で営業増益。料金改定効果が人件費・外注費の上昇を継続して上回るかが焦点になる2027年3月期中間期|2026年11月6日開示タカセ(9087)物流の料金改定と取扱量増加で営業増益営業収益45.14億円営業利益1.53億円EPS45.20円料金改定効果が人件費・外注費の上昇を継続して上回るかが焦点になるkabutrack.com

決算サマリー

項目 当期実績 前年同期 増減率 通期会社予想 進捗率
営業収益 45.14億円 41.50億円 +8.8% 88.50億円 51.0%
営業利益 1.53億円 0.87億円 +75.2% 3.70億円 41.4%
経常利益 1.34億円 1.02億円 +31.3% 4.20億円 31.9%
純利益 0.88億円 0.61億円 +43.3% 3.20億円 27.5%
EPS 45.20円 30.38円 +48.8% 164.31円 ―

短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。

セグメント

事業・区分 当期売上 前年売上 増減率 当期利益 前年利益
総合物流事業 44.73億円 41.07億円 +8.9% 1.44億円 0.72億円
運送事業 0.27億円 0.30億円 -9.0% 0.00億円 0.02億円
流通加工事業 0.00億円 0.00億円 ― -0.03億円 0.03億円
その他 0.14億円 0.14億円 +0.4% 0.03億円 0.03億円

外部顧客への売上高。利益は会社のセグメント利益であり、全社費用等の調整を区別する。

セグメント利益の合計1.43億円と全社の営業利益1.53億円との差額は0.10億円。全社費用や消去等の調整を含むため、個々の事業利益をそのまま全社利益とみなさない。

財務安全性

総資産99.00億円、純資産・資本合計77.49億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は78.3%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。

営業CFは2.69億円、投資CFは-1.85億円、財務CFは-0.14億円。現金同等物の残高は18.93億円。営業・投資CFの単純合計は0.85億円だが、投資CFには設備取得のほか資産売却や有価証券の取得等も含まれる。

定量評価

EPSは当期45.20円、前年同期30.38円。増減率は+48.8%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は3.4%、前年は2.1%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。

単独四半期の比較では、7〜9月の売上23.92億円・営業利益1.13億円に対し、その前の4〜6月は売上21.22億円・営業利益0.40億円。累計開示の差額から求めた概数で、独立した会社予想ではない。前年同期比と異なり季節性や納入時期の影響があるため、連続的な伸びとは断定しない。

2026-09-30時点の発行済株式数は2,109,026株、自己株式は159,750株。期中平均株式数は1,947,555株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。

指標 確認範囲
EPSの前年同期比較 +48.8%
ROIC 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない
PER推移 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない

会社の通期営業利益予想3.70億円に対し、累計実績との差額は2.17億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。

ポジティブ要因

総合物流事業は売上44.73億円で最も大きい。同区分の利益は1.44億円。流通加工事業の利益-0.03億円も合わせ、売上規模と利益貢献を分けて読む。 営業利益は前年0.87億円から当期1.53億円へ増えた。

リスク要因

料金改定効果が人件費・外注費の上昇を継続して上回るかが焦点になる。一部顧客の輸出減と海外移転費用があり、総取扱量だけでなく地域・顧客別の採算を確認したい。

業界動向との関連

タカセでは、主要顧客との料金改定に加え既存・新規顧客の取扱量が増加し、総合物流を中心に増収増益となった。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、陸運業という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。

株価への示唆

タカセの決算を評価する際は、当期の営業利益1.53億円から、通期予想3.70億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業CF2.69億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。

今期の総括

物流の料金改定と取扱量増加で営業増益。営業CF2.69億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。

来期見通し

通期会社予想は営業収益88.50億円、営業利益3.70億円、純利益3.20億円、EPS164.31円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 35.00円、年間予想 35.00円、中間実績 0.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想

総合判断

中立。料金改定効果が人件費・外注費の上昇を継続して上回るかが焦点になる。上海の倉庫移転費用を吸収した一方、その他の事業では移転費用や取扱減の影響が残った。

出典

  • タカセ 公式IR・決算資料。
  • タカセ「2027年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年11月6日開示)。