決算サマリー
| 項目 | 中間実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 90.86億円 | 78.73億円 | 15.4%増 | 178.35億円 | 50.9% |
| 営業利益 | 8.57億円 | 6.58億円 | 30.3%増 | 12.34億円 | 69.4% |
| 経常利益 | 8.04億円 | 6.05億円 | 32.8%増 | 11.07億円 | 72.6% |
| 純利益 | 4.20億円 | 3.29億円 | 27.6%増 | 6.58億円 | 63.8% |
| EPS | 149.11円 | 118.09円 | 26.3%増 | 233.43円 | 63.9% |
中間時点で営業利益の進捗率は69.4%と高い。環境事業の数量増と単価上昇が利益を押し上げた。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 26.3%増 | 前年同期比 | 中間利益は大きく増加 |
| ROIC | 開示なし | 決算短信では未開示 | 営業利益率9.4%を代替確認 |
| PER推移 | 約18.4倍 | 前日終値4,290円、通期予想EPS233.43円 | 通期達成を織り込む水準 |
数字からは、利益進捗は良好だが、下期の工事進捗と環境事業の受入量が通期達成の条件となる。
ポジティブ要因
環境事業の拡大
環境事業は売上高48.61億円で19.8%増、セグメント利益9.93億円で40.3%増となった。東京の再開発に伴う建設発生土やコンクリート塊の受入が伸びた。
環境エンジニアリングの高成長
環境エンジニアリング事業は売上高5.19億円で155.7%増、セグメント利益0.42億円で144.6%増となった。土壌汚染対策工事の大型化が寄与した。
通期計画に対する高進捗
中間時点で営業利益進捗率は69.4%、経常利益進捗率は72.6%である。下期に大きな悪化がなければ、通期計画に対して余裕がある可能性があります。
リスク要因
建設事業の進捗ずれ
建設事業は売上高35.32億円で5.0%増となったが、セグメント利益は3.28億円で2.4%減だった。一部街路築造工事の工期延長や大型工事の開始ずれが影響した。
その他事業の減収減益
その他事業は売上高1.73億円で29.9%減、セグメント利益0.04億円で75.1%減だった。警備事業の休日増加や受注不足が響いた。
景気循環と公共投資の影響
建設・環境関連は公共投資、再開発、建設廃棄物発生量に影響される。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。
財務安全性
総資産は169.47億円、純資産は59.64億円で、自己資本比率は33.8%と標準的な水準である。中間純利益の積み上げにより純資産は増加したが、建設関連事業では運転資金と設備投資負担が大きくなりやすい。自己資本比率は30%を上回るものの、財務余力は継続確認が必要である。
業界動向との関連
東京圏の再開発やインフラ工事は、建設発生土・廃棄物処理の需要を支える。一方で、建設人材不足、工期遅延、資材価格の変動は収益に影響する。環境関連需要は構造的な追い風があるが、案件単位の変動は大きい。
株価への示唆
前提条件
中間実績EPSは149.11円、通期予想EPSは233.43円である。2026年5月12日観測の前日終値4,290円を用いると、通期予想EPSベースのPERは約18.4倍となる。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
理論株価
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 15.0倍 | 233.43円 | 約3,501円 |
| 中立 | 18.0倍 | 233.43円 | 約4,202円 |
| 強気 | 21.0倍 | 233.43円 | 約4,902円 |
現在株価は中立シナリオに近い。環境事業の高採算が続き、建設事業の大型案件が下期に進む場合は上振れ余地がある一方、工期遅延や受入量減少があれば下振れる可能性があります。
今期の総括
2026年9月期中間期は、環境事業の伸長により増収増益となった。利益進捗は高いが、建設事業の一部案件が下期以降にずれ込んでおり、通期では案件消化の確度が重要である。
来期見通し
通期では売上高178.35億円、営業利益12.34億円、経常利益11.07億円、純利益6.58億円を計画する。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。環境事業の受入量維持と大型工事の進捗が達成条件となる。
総合判断
総合判断は中立である。中間時点の利益進捗と環境事業の高成長は評価できるが、建設事業の進捗ずれや景気循環リスクも残る。次回決算では、環境事業の利益率と大型工事の進捗を確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年9月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月12日開示