決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 12.39億円 | 9.02億円 | +37.3% | 50.79億円 | 24.4% |
| 償却前営業利益 | 4.07億円 | 3.39億円 | +19.8% | 20.12億円 | 20.2% |
| 営業利益 | -1.11億円 | -1.21億円 | 赤字縮小 | 0.86億円 | 該当なし |
| 経常利益 | -0.76億円 | -1.45億円 | 赤字縮小 | 0.15億円 | 該当なし |
| 純利益 | -0.79億円 | -1.22億円 | 赤字縮小 | -0.98億円 | 該当なし |
| EPS | -6.43円 | -9.89円 | 赤字縮小 | -7.96円 | 該当なし |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
ASNOVAは足場機材レンタル関連事業を展開しています。当期の全社売上高は12.39億円、償却前営業利益は4.07億円ですが、減価償却後の営業損益は1.11億円の赤字です。
財務安全性
財務安全性では、総資産108.99億円、純資産29.45億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率27.0%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 赤字縮小 | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は-9.0%、自己資本比率は27.0%です。償却前利益の大きさだけで収益力を判断できません。
ポジティブ要因
営業利益の変化
償却前営業利益は4.07億円に増えましたが、営業損失は1.11億円です。黒字化には減価償却負担を吸収する売上・粗利の積み上げが必要です。
売上規模の確認
売上高は12.39億円、前年比は+37.3%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は27.0%、純資産は29.45億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想は売上高50.79億円、償却前営業利益20.12億円、営業利益0.86億円です。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高12.39億円(37.3%増)、償却前営業利益4.07億円(19.8%増)に対し、営業損失1.11億円、純損失0.79億円という内容でした。
来期見通し
通期見通しは売上高50.79億円、営業利益0.86億円、経常利益0.15億円、純損失0.98億円、EPS-7.96円です。
総合判断
総合判断は弱気。売上と償却前利益は伸びていますが、営業赤字と純損失が続いています。市場が見るのは償却前ではなく、減価償却後の黒字定着です。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、ASNOVA、開示日: 2026-08-10