決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 150.45億円 | 150.78億円 | -0.2% | 697.94億円 | 21.6% |
| 営業利益 | -1.31億円 | 0.36億円 | 赤字転落 | 8.33億円 | 該当なし |
| 経常利益 | -1.06億円 | 0.67億円 | 赤字転落 | 8.55億円 | 該当なし |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | -1.01億円 | -0.02億円 | 赤字幅拡大 | 5.53億円 | 該当なし |
| EPS | -39.98円 | -0.94円 | 赤字幅拡大 | 217.65円 | 該当なし |
赤字項目の進捗率は計算していない。
セグメント
医療機器販売業の売上高は150.68億円(0.1%減)、セグメント利益2.12億円(40.5%減)。一般機器は12.50億円(21.2%減)と落ちた一方、一般消耗品は68.15億円(4.9%増)、低侵襲治療は35.40億円(1.9%増)だった。情報・サービスは2.79億円(21.4%減)。医療機器製造・販売業は売上0.54億円、損失0.20億円、医療モールは売上0.17億円、利益0.01億円。
財務安全性
総資産253.97億円、純資産90.34億円、自己資本比率35.6%。前年末から総資産は16.91億円減少した。物流センターの増改築や自動化設備の導入を進めている。四半期短信にキャッシュ・フロー計算書はなく、資金創出の評価は保留する。
定量評価
連結営業利益率は-0.9%。売上がほぼ横ばいでも、営業損益は前年の黒字から赤字へ転じた。医療機器販売業のセグメント利益率も約1.4%で、わずかな粗利・販管費の変動が全社利益を動かす薄さがある。
ポジティブ要因
一般消耗品と低侵襲治療は増収で、検査・手術件数の回復を背景に消耗品需要が続いた。物流拠点の自動化は業務効率化を狙う投資だが、短信では投資回収額や効果の時期は示されていない。
リスク要因
一般機器の販売減に加え、人件費増など販管費の上昇が損益を圧迫した。医療機器販売業は売上規模が大きい一方、セグメント利益は前年同期から1.44億円減っており、消耗品の増収だけでは利益を守れなかった。
業界動向との関連
病院の設備投資需要と検査・手術件数の動きが異なるため、一般機器と消耗品で売上に差が出た。病院側の投資計画が戻らない場合、機器販売の弱さが続く可能性がある。
株価への示唆
第1四半期の営業赤字は通期計画から見て小さくない。会社予想を据え置いた以上、2Q以降に販売総利益の回復と販管費の吸収を示せるかが評価の分かれ目。
今期の総括
売上高は横ばいながら営業・経常損益が赤字化した。消耗品の伸びを一般機器の落ち込みと人件費増が打ち消しており、売上高より利益率を先に確認すべき四半期だった。
来期見通し
通期予想は売上高697.94億円、営業利益8.33億円、経常利益8.55億円、純利益5.53億円で変更なし。1Q時点で営業赤字のため、以降の四半期で黒字を積み上げる前提が強い。会社説明の物流投資効果と病院設備需要の回復を照合したい。
総合判断
総合判断は弱気。1Qで営業赤字に転じ、主力販売事業の利益も大きく減った。一般消耗品の増収は支えだが、通期計画達成には残り期間で採算を立て直す必要がある。次回は売上回復より、主力事業の利益率と販管費の伸びを見たい。
出典
- 「2027年5月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、ヤマシタヘルスケアホールディングス、2026年9月30日開示。