決算サマリー
| 項目 | 2026年6月期 | 2025年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 1,201百万円 | 1,272百万円 | △5.5% |
| 営業利益 | 337百万円 | 414百万円 | △18.6% |
| 当期純利益 | 233百万円 | 291百万円 | △20.0% |
| 1口当たり利益分配 | 1,303円 | 1,629円 | △326円 |
| 1口当たり利益超過分配 | 168円 | 171円 | △3円 |
| 1口当たり総分配 | 1,471円 | 1,800円 | △329円 |
比較対象は前年同期ではなく、直前の6か月決算期である。総分配と利益分配の違いを分けて読む。
セグメント
事業会社の報告セグメントに当たる区分はない。2026年6月末時点で太陽光発電所23物件を保有し、当期の新規取得はなかった。会社は東北・九州を中心に想定以上の出力制御が増え、6月の天候不順も響いたと説明する。発電所別の利益は連結利益から配分されていない。
財務安全性
期末総資産は25,990百万円、純資産は14,563百万円、自己資本比率は56.0%、1口当たり純資産は81,246円。有利子負債は11,285百万円で総資産の43.4%を占める。営業キャッシュ・フローは880百万円、投資キャッシュ・フローは△128百万円、財務キャッシュ・フローは△912百万円。資金収支は黒字だが、借入返済と分配の両立を確認したい。
定量評価
| 指標 | 当期実績 | 見方 |
|---|---|---|
| 1口当たり総分配 | 1,471円 | 前期から329円減少 |
| 利益超過分配の割合 | 11.4% | 168円÷総分配1,471円 |
| 有利子負債/総資産 | 43.4% | 借換金利の変化が分配余力に影響 |
総分配の一部は出資の払戻しに相当する。利回りを見る際に利益分配のみの金額とも比較したい。
ポジティブ要因
営業キャッシュ・フローは880百万円と前期の837百万円を上回った。借入金590百万円の約定返済後も、当期末の現金及び現金同等物は913百万円ある。保有資産の最低保証賃料は収入の下支えとなる。
リスク要因
東京電力管内で初めて太陽光発電所への出力制御が実施され、東北・九州でも制御が想定を上回った。保有発電所は全てFIT制度の対象であり、出力制御の拡大は賃料に影響する。TI霧島太陽光発電所の災害被害に関する保険金29百万円を次期予想に含むため、経常的な賃料収入とは分けて見る必要がある。
業界動向との関連
再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、送配電網の需給調整による出力制御が発電所収益の変動要因となる。同投資法人は最低保証賃料と発電実績に連動する賃料を組み合わせているため、契約による下支えと実際の発電量の双方を確認する。
投資口価格への示唆
当期の総分配は前期より329円減った。投資口価格を分配額だけで評価する場合、出力制御と天候、利益超過分配の割合、借入金利の変化を見落としやすい。次期の賃料と発電実績が会社予想に沿うかが焦点となる。
今期の総括
営業収益は前期比5.5%減、営業利益は18.6%減だった。新規物件取得はなく、出力制御と天候不順が主な減収要因。総分配1,471円には利益超過分配168円を含む。
来期見通し
2026年12月期の会社予想は営業収益1,248百万円、当期純利益247百万円、1口当たり総分配1,478円(利益超過分配100円を含む)。2027年6月期は総分配1,349円を予想する。次期予想にはTI霧島太陽光発電所の災害被害に係る保険金29百万円が含まれるため、賃料収入の実力とは分けて確認する。
総合判断
総合判断は中立。営業キャッシュ・フローは増えたが、出力制御と天候不順で利益と分配額が減った。次期予想の達成度に加え、保険金を除いた賃料と利益超過分配の比率を見る。
出典
- 東京インフラ・エネルギー投資法人「2026年6月期 決算短信(インフラファンド)」、2026年8月21日。