決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 来期会社計画 |
|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 1,962億円 | 1,934億円 | +1.5% | 2,000億円 |
| 営業利益 | 114億円 | 133億円 | -14.0% | 122億円 |
| 純利益 | 177億円 | 201億円 | -11.9% | 172億円 |
| EPS | 230.86円 | 257.32円 | -10.3% | 228.68円 |
営業収益は増加したが、営業利益率は6.9%から5.8%へ低下した。
定量評価
EPS成長率は10.3%減、ROEは6.1%、自己資本比率は61.2%である。営業CFは282億円の黒字、現金及び現金同等物は391億円だった。2026年5月12日観測の株価3,630円に対し、来期予想EPSでみたPERは約15.9倍である。
ポジティブ要因
営業収益増
営業収益は1.5%増で、物流・倉庫需要は底堅く推移した。
財務安全性
自己資本比率は61.2%で高く、純資産も増加した。
営業CF黒字
営業CFは282億円の黒字で、事業キャッシュは安定している。
リスク要因
営業減益
営業利益は14.0%減で、利益率の低下が課題である。
投資負担
投資CFはマイナス200億円で、物流施設や不動産投資の回収が重要となる。
物流コスト
人件費、燃料費、設備維持費が利益率を押し下げる可能性がある。
財務安全性
総資産は5,131億円、純資産は3,251億円、自己資本比率は61.2%で高い。営業CFは282億円の黒字で、投資CFはマイナス200億円だった。財務余力はあるが、投資回収の進捗を見たい。
業界動向との関連
倉庫・物流業界は国際物流、国内配送、在庫需要、不動産市況に左右される。人件費や燃料費上昇を価格転嫁できるかが営業利益率の鍵となる。
株価への示唆
株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 13倍 | 228.68円 | 2,973円 |
| 中立 | 16倍 | 228.68円 | 3,659円 |
| 強気 | 19倍 | 228.68円 | 4,345円 |
現在株価は中立シナリオ付近である。営業利益率が回復する場合は上振れ余地がある一方、投資負担やコスト増が続く場合は下振れる可能性がある。
今期の総括
2026年3月期は営業収益が増えたが、営業利益と純利益は減少した。財務は強いが、収益性の回復が評価の焦点となる。
来期見通し
2027年3月期は営業収益2,000億円、営業利益122億円、純利益172億円を計画する。営業利益は回復するが、純利益は小幅減を見込む。
総合判断
総合判断は中立である。財務安全性と営業CFは評価できるが、営業利益率低下が課題である。次は物流・不動産投資の採算を確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 株式会社住友倉庫「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月12日開示