決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 440.14億円 | 431.76億円 | +1.9% | 864.00億円 | 50.9% |
| 営業利益 | -4.36億円 | 37.36億円 | 赤字転落 | 1.00億円 | ― |
| 経常利益 | -6.63億円 | 36.40億円 | 赤字転落 | -3.80億円 | ― |
| 純利益 | -0.41億円 | 25.55億円 | 赤字転落 | 35.00億円 | ― |
| EPS | -1.96円 | 117.13円 | 赤字転落 | 166.46円 | ― |
短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。
セグメント
| 事業・区分 | 当期売上 | 前年売上 | 増減率 | 当期利益 | 前年利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 物流関連 | 128.53億円 | 124.76億円 | +3.0% | 10.39億円 | 10.70億円 |
| 食品関連 | 278.62億円 | 275.35億円 | +1.2% | -13.39億円 | 27.63億円 |
| 情報関連 | 8.58億円 | 8.60億円 | -0.2% | 0.45億円 | 0.35億円 |
| 不動産関連 | 24.39億円 | 23.04億円 | +5.9% | 11.13億円 | 10.29億円 |
外部顧客への売上高。利益は会社のセグメント利益であり、全社費用等の調整を区別する。
セグメント利益の合計8.58億円と全社の営業利益-4.36億円との差額は-12.94億円。全社費用や消去等の調整を含むため、個々の事業利益をそのまま全社利益とみなさない。
財務安全性
総資産1,773.80億円、純資産・資本合計637.35億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は35.9%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。
当該期の営業・投資CFをそろえた評価は示さない。現金預金残高の増減だけで営業CFや投資余力を判断せず、次の資金収支開示で確認する。
定量評価
EPSは当期-1.96円、前年同期117.13円。増減率は赤字転落。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は-1.0%、前年は8.7%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。
単独四半期の比較では、7〜9月の売上216.32億円・営業利益-8.77億円に対し、その前の4〜6月は売上223.82億円・営業利益4.41億円。累計開示の差額から求めた概数で、独立した会社予想ではない。前年同期比と異なり季節性や納入時期の影響があるため、連続的な伸びとは断定しない。
2026-09-30時点の発行済株式数は22,688,362株、自己株式は1,449,613株。期中平均株式数は21,181,739株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。
| 指標 | 確認範囲 |
|---|---|
| EPSの前年同期比較 | 赤字転落 |
| ROIC | 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない |
| PER推移 | 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない |
会社の通期営業利益予想1.00億円に対し、累計実績との差額は5.36億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。
ポジティブ要因
食品関連は売上278.62億円で最も大きい。同区分の利益は-13.39億円。 売上440.14億円はあるが、営業利益は-4.36億円の損失であり、黒字の事業と全社費用の差を確認する必要がある。
リスク要因
コメの販売量だけでなく、仕入価格と市価の差、残る在庫の評価が重要になる。株式売却益で最終損失が小さくても、食品事業の損失解消と借入金利負担の改善を別に確認する必要がある。
業界動向との関連
ヤマタネでは、物流や加工食品、新たな子会社が売上を支えたものの、コメの需要減と需給緩和が採算を悪化させた。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、卸売業という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。
株価への示唆
ヤマタネの決算を評価する際は、当期の営業利益-4.36億円から、通期予想1.00億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業利益-4.36億円と純利益-0.41億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。
今期の総括
高値仕入れ米の差損販売と評価損で営業赤字。営業利益-4.36億円と純利益-0.41億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。
来期見通し
通期会社予想は売上高864.00億円、営業利益1.00億円、純利益35.00億円、EPS166.46円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 50.00円、年間予想 85.00円、中間実績 35.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想
総合判断
弱気。コメの販売量だけでなく、仕入価格と市価の差、残る在庫の評価が重要になる。高単価で調達した米の差損販売と在庫評価損で食品関連が赤字となり、全社も営業損失を計上した。
出典
- ヤマタネ 公式IR・決算資料。
- ヤマタネ「2027年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年11月6日開示)。