決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 70.05億円 | 65.98億円 | +6.2% | 300億円 | 23.4% |
| 営業利益 | 2.60億円 | 2.85億円 | -8.7% | 12億円 | 21.7% |
| 経常利益 | 1.87億円 | 3.04億円 | -38.5% | 11.40億円 | 16.4% |
| 純利益 | 0.71億円 | 1.79億円 | -60% | 6.50億円 | 10.9% |
| EPS | 9.32円 | 23.41円 | -60.2% | 84.58円 | 11.0% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
| セグメント | 外部顧客営業収益 | 前年同期 | セグメント利益 | 前年同期 |
|---|---|---|---|---|
| 国内物流 | 56.39億円 | 53.00億円 | 4.61億円 | 4.16億円 |
| 国際物流 | 12.65億円 | 12.02億円 | 0.65億円 | 0.90億円 |
| その他 | 0.99億円 | 0.95億円 | 0.68億円 | 0.65億円 |
国内物流は増収増益だったが、国際物流は増収ながら減益となった。セグメント利益合計5.94億円から全社費用など3.34億円を差し引き、連結営業利益は2.60億円(前年同期2.85億円)に減少した。国内物流ではGBtechnologyの連結化に伴い、暫定額として7.66億円ののれんを計上している。
財務安全性
財務安全性では、総資産421.18億円、純資産249.09億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率50.6%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -60.2% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は3.7%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は2.60億円、前年比は-8.7%です。国内物流の増益を全社利益へつなげ、営業利益率3.7%を改善できるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は70.05億円、前年比は+6.2%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は50.6%、純資産は249.09億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
通期予想に対する進捗率は売上高23.4%、営業利益21.7%、純利益10.9%。国際物流の減益に加え、のれん増加や営業外損益の影響を含め、利益計画への遅れを取り戻せるかが課題です。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
物流業は荷動きと保管需要に加え、人件費・燃料費・外注費の影響を受けます。国内物流は増収増益でしたが、国際物流は増収減益であり、取扱量の増加を利益へつなげられるかが焦点です。
株価への示唆
増収にもかかわらず営業利益は8.7%減、純利益は60.0%減でした。国内物流の改善だけでは全社利益を押し上げ切れておらず、国際物流の採算と営業外損益の正常化が必要です。
今期の総括
国内物流は増収増益でしたが、国際物流の減益と全社調整額の拡大で営業減益となりました。純利益の落ち込みも大きく、売上成長より利益計画への遅れが目立つ決算です。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高300億円、営業利益12億円、経常利益11.40億円、純利益6.50億円、EPS84.58円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。財務基盤は一定の厚みがあるものの、営業・経常・純利益の進捗は弱めです。次回は国際物流の利益回復とのれんを含む投資効果を確認します。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、川西倉庫、開示日: 2026-08-13