川西倉庫 9322 2027年3月期第1四半期決算 売上高70.05億円(+6.2%) 営業利益: 2.60億円 売上高: 70.05億円 リスク: 荷動き・運賃の変動 燃料費と人件費 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高70.05億円65.98億円+6.2%300億円23.4%
営業利益2.60億円2.85億円-8.7%12億円21.7%
経常利益1.87億円3.04億円-38.5%11.40億円16.4%
純利益0.71億円1.79億円-60%6.50億円10.9%
EPS9.32円23.41円-60.2%84.58円11.0%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

セグメント外部顧客営業収益前年同期セグメント利益前年同期
国内物流56.39億円53.00億円4.61億円4.16億円
国際物流12.65億円12.02億円0.65億円0.90億円
その他0.99億円0.95億円0.68億円0.65億円

国内物流は増収増益だったが、国際物流は増収ながら減益となった。セグメント利益合計5.94億円から全社費用など3.34億円を差し引き、連結営業利益は2.60億円(前年同期2.85億円)に減少した。国内物流ではGBtechnologyの連結化に伴い、暫定額として7.66億円ののれんを計上している。

財務安全性

財務安全性では、総資産421.18億円、純資産249.09億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率50.6%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-60.2%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は3.7%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は2.60億円、前年比は-8.7%です。国内物流の増益を全社利益へつなげ、営業利益率3.7%を改善できるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は70.05億円、前年比は+6.2%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は50.6%、純資産は249.09億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

通期予想に対する進捗率は売上高23.4%、営業利益21.7%、純利益10.9%。国際物流の減益に加え、のれん増加や営業外損益の影響を含め、利益計画への遅れを取り戻せるかが課題です。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

物流業は荷動きと保管需要に加え、人件費・燃料費・外注費の影響を受けます。国内物流は増収増益でしたが、国際物流は増収減益であり、取扱量の増加を利益へつなげられるかが焦点です。

株価への示唆

増収にもかかわらず営業利益は8.7%減、純利益は60.0%減でした。国内物流の改善だけでは全社利益を押し上げ切れておらず、国際物流の採算と営業外損益の正常化が必要です。

今期の総括

国内物流は増収増益でしたが、国際物流の減益と全社調整額の拡大で営業減益となりました。純利益の落ち込みも大きく、売上成長より利益計画への遅れが目立つ決算です。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高300億円、営業利益12億円、経常利益11.40億円、純利益6.50億円、EPS84.58円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。財務基盤は一定の厚みがあるものの、営業・経常・純利益の進捗は弱めです。次回は国際物流の利益回復とのれんを含む投資効果を確認します。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、川西倉庫、開示日: 2026-08-13