アソインター 9340 2026年6月期通期決算 売上高41.66億円(+9.7%) 営業利益: 7.23億円 売上高: 41.66億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高41.66億円37.96億円+9.7%44.02億円該当なし
営業利益7.23億円6.58億円+9.9%7.90億円該当なし
経常利益7.34億円6.31億円+16.3%7.98億円該当なし
純利益5.18億円4.38億円+18.2%5.55億円該当なし
EPS52.9円44.9円+17.8%56.28円該当なし

通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。

セグメント

アソインターナショナルの報告セグメントは「歯科矯正事業」の単一セグメントです。有価証券報告書では、売上をアナログ・デジタルの矯正歯科技工物、商品、その他に分けて開示しています。以下は2026年6月期の売上区分であり、各区分の営業利益は開示されていません。

売上区分当期売上高前年同期増減額前年比構成比
矯正歯科技工物(アナログ)2,104,753千円1,993,683千円+111,070千円+5.6%50.5%
矯正歯科技工物(デジタル)1,278,241千円1,182,403千円+95,838千円+8.1%30.7%
商品735,919千円574,792千円+161,127千円+28.0%17.7%
その他47,204千円45,575千円+1,629千円+3.6%1.1%
合計4,166,118千円3,796,454千円+369,664千円+9.7%100.0%

増収額への寄与が最も大きかったのは商品で、前年から161,127千円増えました。主力の矯正歯科技工物ではデジタル区分が8.1%増とアナログの5.6%増を上回りました。区分別表示額の合計は4,166,117千円で、開示された連結売上高4,166,118千円と1千円差があります。前年も区分別表示額の合計と連結売上高の間に1千円差があり、表示単位によるものです。全社営業利益723,465千円は開示されていますが、売上区分別の利益配分は示されていません。

財務安全性

財務安全性では、総資産37.40億円、純資産32.44億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率86.8%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF4.54億円、投資CF-7.61億円、財務CF-2.24億円、現金及び現金同等物の期末残高14.28億円です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+17.8%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE16.8%決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は17.4%、総資産経常利益率は20.8%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は7.23億円、前年比は+9.9%です。増益そのものより、営業利益率17.4%が次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は41.66億円、前年比は+9.7%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は86.8%、純資産は32.44億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは4.54億円です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高44.02億円、営業利益7.90億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高41.66億円(+9.7%)、営業利益7.23億円(+9.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益5.18億円(+18.2%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高44.02億円、営業利益7.90億円、経常利益7.98億円、純利益5.55億円、EPS56.28円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。判断の根拠は、売上高41.66億円、営業利益7.23億円、純利益5.18億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

訂正開示の反映

アソインターは2026-09-30に「(訂正・数値データ訂正)「2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」を開示したため、この記事は訂正後の内容を反映しています。

訂正理由は、「2026 年6月期決算短信〔日本基準〕 (連結) 」の発表後に、有価証券作成の過程において、開示内 容の一部に誤りが判明したため、これを訂正するものであります。

訂正箇所訂正前訂正後
(4)連結キャッシュ・フロー計算書(単位:千円) 前連結会計年度当連結会計年度 (自 2024 年7月1日 (自 2025 年7月1日至 2025 年6月 30 日) 至 2026 年6月 30 日) 営業活動によるキャッシュ・フロー税金等調整前当期純利益 608,881 724,010(単位:千円) 前連結会計年度当連結会計年度 (自 2024 年7月1日 (自 2025 年7月1日至 2025 年6月 30 日) 至 2026 年6月 30 日) 営業活動によるキャッシュ・フロー税金等調整前当期純利益 608,881 724,010

出典

  • 「2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)」、アソインターナショナル、開示日: 2026-08-07
  • 「(訂正・数値データ訂正)「2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」、アソインターナショナル、開示日: 2026-09-30
  • 「2026年6月期 有価証券報告書」、アソインターナショナル、提出日: 2026-09-24
  • 「(訂正・数値データ訂正)「2026年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」、アソインター、開示日: 2026-09-30