リンコーコーポレーション(9355)の2027年3月期中間期ホテル好調で増益、港湾貨物の数量は減少。主力運輸の貨物量減少と外注費増加が続くかを確認する2027年3月期中間期|2026年11月6日開示リンコーコーポレーション(9355)ホテル好調で増益、港湾貨物の数量は減少売上高71.59億円営業利益2.63億円EPS198.72円主力運輸の貨物量減少と外注費増加が続くかを確認するkabutrack.com

決算サマリー

項目 当期実績 前年同期 増減率 通期会社予想 進捗率
売上高 71.59億円 68.63億円 +4.3% 139.00億円 51.5%
営業利益 2.63億円 1.80億円 +45.9% 5.30億円 49.6%
経常利益 3.51億円 2.52億円 +39.5% 6.10億円 57.5%
純利益 5.23億円 3.90億円 +34.0% 7.00億円 74.7%
EPS 198.72円 150.42円 +32.1% 266.09円 ―

短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。

セグメント

事業・区分 当期売上 前年売上 増減率 当期利益 前年利益
運輸部門 51.90億円 50.23億円 +3.3% 0.21億円 0.52億円
不動産部門 1.36億円 1.33億円 +2.1% 0.69億円 0.68億円
ホテル事業部門 12.82億円 11.63億円 +10.2% 1.55億円 0.22億円
関連事業部門 5.51億円 5.45億円 +1.2% 0.24億円 0.42億円

外部顧客への売上高。利益は会社のセグメント利益であり、全社費用等の調整を区別する。

セグメント利益の合計2.69億円と全社の営業利益2.64億円との差額は-0.05億円。全社費用や消去等の調整を含むため、個々の事業利益をそのまま全社利益とみなさない。

財務安全性

総資産420.73億円、純資産・資本合計213.05億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は50.6%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。

当該期の営業・投資CFをそろえた評価は示さない。現金預金残高の増減だけで営業CFや投資余力を判断せず、次の資金収支開示で確認する。

定量評価

EPSは当期198.72円、前年同期150.42円。増減率は+32.1%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は3.7%、前年は2.6%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。

単独四半期の比較では、7〜9月の売上35.62億円・営業利益1.28億円に対し、その前の4〜6月は売上35.97億円・営業利益1.35億円。累計開示の差額から求めた概数で、独立した会社予想ではない。前年同期比と異なり季節性や納入時期の影響があるため、連続的な伸びとは断定しない。

2026-09-30時点の発行済株式数は2,700,000株、自己株式は55,756株。期中平均株式数は2,635,258株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。

指標 確認範囲
EPSの前年同期比較 +32.1%
ROIC 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない
PER推移 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない

会社の通期営業利益予想5.30億円に対し、累計実績との差額は2.67億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。

ポジティブ要因

運輸部門は売上51.90億円で最も大きい。同区分の利益は0.21億円。 営業利益は前年1.80億円から当期2.63億円へ増えた。

リスク要因

主力運輸の貨物量減少と外注費増加が続くかを確認する。ホテルの利益改善と買収時の一時利益を分け、子会社の倉庫収益が取得後も継続して利益に寄与するかを見る。

業界動向との関連

リンコーコーポレーションでは、ホテルの宿泊需要と水道光熱費の減少が営業増益を支えた。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、倉庫・運輸関連業という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。

株価への示唆

リンコーコーポレーションの決算を評価する際は、当期の営業利益2.63億円から、通期予想5.30億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業利益2.63億円と純利益5.23億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。

今期の総括

ホテル好調で増益、港湾貨物の数量は減少。営業利益2.63億円と純利益5.23億円だけでは、当該期の資金収支を判定できない。

来期見通し

通期会社予想は売上高139.00億円、営業利益5.30億円、純利益7.00億円、EPS266.09円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 40.00円、年間予想 40.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想

総合判断

中立。主力運輸の貨物量減少と外注費増加が続くかを確認する。純利益には買収に伴う負ののれん発生益が含まれる。

出典