トレーディア 9365 2027年3月期第1四半期決算 売上高42.42億円(+4.3%) 営業利益: 0.53億円 売上高: 42.42億円 リスク: 輸出部門の赤字 荷動き・人件費 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高42.42億円40.67億円+4.3%165億円25.7%
営業利益0.53億円0.58億円-9.7%3.50億円15.1%
経常利益2.14億円2.72億円-21.1%5億円42.8%
純利益1.55億円2.03億円-23.4%3.50億円44.3%
EPS106.32円138.73円-23.4%238.72円44.5%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

セグメント外部顧客営業収入前年同期セグメント利益・損失前年同期
輸出6.91億円6.70億円-0.15億円0.08億円
輸入13.33億円13.12億円0.18億円0.03億円
国際21.72億円20.38億円0.31億円0.26億円
倉庫0.13億円0.13億円0.12億円0.12億円
その他0.31億円0.32億円0.06億円0.07億円

国際と輸入の利益は伸びたものの、輸出が0.15億円の赤字へ転落した。合計営業収入は42.42億円(前年同期40.67億円)へ増えたが、連結営業利益は0.53億円(同0.58億円)へ減少しており、売上の伸びが利益に残っていない。

財務安全性

財務安全性では、総資産138.46億円、純資産63.40億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率45.8%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率-23.4%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は1.2%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益は0.53億円、前年比は-9.7%です。輸出部門の赤字を抑え、営業利益率1.2%を改善できるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は42.42億円、前年比は+4.3%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は45.8%、純資産は63.40億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

通期予想に対する進捗率は売上高25.7%、営業利益15.1%。輸出部門が1,545万円の赤字となっており、荷動きの回復と人件費・外注費の吸収が営業利益計画の達成を左右します。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

港湾運送・国際物流はコンテナ荷動き、海上運賃、為替、作業人員の確保に左右されます。今四半期は国際部門が増益となった一方、輸出部門の赤字が全社営業利益を押し下げました。

株価への示唆

売上高は4.3%増えましたが、営業利益率は1.2%にとどまりました。経常利益の進捗は42.8%と高い一方、本業の営業利益進捗は15.1%であり、評価には両者を分けて見る必要があります。

今期の総括

輸入・国際・倉庫部門は黒字を確保しましたが、輸出部門の赤字で全社営業利益は9.7%減りました。経常利益は営業利益を大きく上回るため、本業採算の改善が次の焦点です。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高165億円、営業利益3.50億円、経常利益5億円、純利益3.50億円、EPS238.72円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。経常利益の進捗は高いものの、営業利益は減益で進捗も低めです。次回は輸出部門の黒字化と、営業外収益に依存しない利益拡大を確認します。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、トレーディア、開示日: 2026-08-13