決算サマリー

項目2026年11月期3Q累計2025年11月期3Q累計前年同期比通期会社予想に対する進捗
営業収益1,562億4,500万円1,506億9,500万円+3.7%76.2%
営業利益44億700万円44億5,100万円△1.0%77.3%
経常利益35億9,000万円37億6,800万円△4.7%81.6%
親会社株主に帰属する四半期純利益18億3,300万円20億8,100万円△11.9%87.3%
EPS73.78円83.75円△11.9%87.3%

通期予想は営業収益2,050億円、営業利益57億円、経常利益44億円、純利益21億円、EPS84.48円で、今回の短信では修正なし。利益面の進捗は営業利益77.3%、純利益87.3%だが、物流コストや季節性を踏まえると進捗率だけで達成を判断できない。

セグメント

セグメント営業収益前年同期比連結営業収益構成比セグメント利益前年同期比
共同物流事業1,046億5,900万円+2.5%67.0%20億1,200万円△9.8%
専用物流事業299億8,500万円+0.5%19.2%10億800万円△9.5%
関連事業216億100万円+15.5%13.8%13億6,300万円+26.3%

3セグメントの営業収益合計は連結営業収益と一致する。セグメント利益合計は43億8,300万円で、連結営業利益44億700万円との差額2,400万円はセグメント利益の調整額。共同物流は適正料金施策や既存取引の拡大で増収だったが、運送・倉庫コストと労務費が利益を押し下げた。専用物流にも人件費増と退職給付制度導入費用が響いた。関連事業は国内施設工事やインドネシアの取引拡大で増収増益となった。

財務安全性

8月末の総資産は1,439億8,900万円、純資産は593億2,400万円、自己資本比率は32.5%。自己資本は467億3,300万円。総資産は前期末から74億1,600万円増加し、短期借入金は28億5,800万円、長期借入金は51億7,600万円増えた。第3四半期累計のキャッシュ・フロー計算書は作成されておらず、営業CFによる利益の裏付けは今回の短信から確認できない。

業績の見どころ

営業収益は伸びたが営業利益率は2.8%と前年同期の約3.0%から低下した。共同物流と専用物流の両方で、増収効果を費用増が上回っている。料金改定を進めても、運送・倉庫費や労務費の上昇を吸収できるかが採算回復の条件となる。

関連事業は営業収益が15.5%増、セグメント利益が26.3%増と好調だった。ただし、インドCold Rush社の株式取得に伴う一時費用を計上したとの説明もあり、増益の継続性は次の開示で確かめたい。

配当と通期見通し

2026年11月期の中間配当は1株12円で、会社は期末12円、年間24円の予想を維持している。前期の年間配当27.5円には中間・期末それぞれ2円の記念配当を含んでいたため、単純比較では前期比減配となる。

通期営業利益予想57億円に対して第3四半期累計は44億700万円。最終利益の進捗は高い一方、営業利益・経常利益は前年同期を下回る。最終利益だけで安心せず、最終四半期の料金転嫁、労務費、借入増加に伴う金融費用の動きを見たい。

総合判断

増収基調と関連事業の伸びは支えだが、売上の約86%を占める共同物流・専用物流がそろって減益で、連結営業利益も前年同期を下回った。通期予想の達成には、最終四半期に物流費・人件費の上昇を抑え、料金改定を利益につなげられるかが焦点となる。

出典

  • 株式会社キユーソー流通システム「2026年11月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年9月30日開示。