決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 来期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業収益 | 57.33億円 | 47.87億円 | +19.7% | 62.40億円 | ― |
| 営業利益 | -0.41億円 | 1.15億円 | 赤字転落 | 1.82億円 | ― |
| 経常利益 | -0.49億円 | 1.23億円 | 赤字転落 | 1.82億円 | ― |
| 純利益 | -0.46億円 | 1.13億円 | 赤字転落 | 1.50億円 | ― |
| EPS | -12.57円 | 30.87円 | 赤字転落 | 40.65円 | ― |
短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。会社予想欄は次期予想のため、当期実績に対する進捗率は示さない。
セグメント
旅行業を中心とする単一報告セグメントとして、短信は事業別の売上・利益表を省略している。全社実績は上のサマリーで確認し、開示のない製品・地域別利益を全社利益から配分していない。
財務安全性
総資産32.04億円、純資産・資本合計15.96億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は49.8%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。
営業CFは0.70億円、投資CFは-4.11億円、財務CFは-1.81億円。現金同等物の残高は14.70億円。営業・投資CFの単純合計は-3.41億円だが、投資CFには設備取得のほか資産売却や有価証券の取得等も含まれる。
定量評価
EPSは当期-12.57円、前年同期30.87円。増減率は赤字転落。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は-0.7%、前年は2.4%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。
通期の比較は、2025年9月期:売上47.87億円・営業利益1.15億円、2026年9月期:売上57.33億円・営業利益-0.41億円。各年の範囲・一時損益の差にも注意する。
2026-09-30時点の発行済株式数は3,690,000株、自己株式は26株。期中平均株式数は3,689,974株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。
| 指標 | 確認範囲 |
|---|---|
| EPSの前年同期比較 | 赤字転落 |
| ROIC | 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない |
| PER推移 | 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない |
当期は通期実績であり、次期予想との比較は進捗率ではなく、来期の増減と必要な収益水準として確認する。
ポジティブ要因
中東情勢への対応で旅行先を広げ売上は増えたが、急な円安に為替予約が追いつかず仕入原価が上昇した。価格転嫁とヘッジで第4四半期の営業損益は黒字へ戻ったものの、通期では営業・最終赤字だった。 売上57.33億円はあるが、営業利益は-0.41億円の損失であり、黒字の事業と全社費用の差を確認する必要がある。
リスク要因
会社は為替予約で今後の支払リスクを抑えているが、すべての変動を除けるわけではない。旅行商品の値上げ後の需要、外貨仕入とヘッジの対応、地政学要因による旅程変更費用を確認する。
業界動向との関連
ユーラシア旅行社では、中東情勢への対応で旅行先を広げ売上は増えたが、急な円安に為替予約が追いつかず仕入原価が上昇した。会社が説明する事業の動きと、全社の利益・資金収支が対応しているかを次の開示でも確認する。
株価への示唆
ユーラシア旅行社の決算を評価する際は、当期の営業利益-0.41億円から、次の期間の利益と資金回収がどう変化するかを確かめる。営業CF0.70億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。
今期の総括
海外旅行は増収も円安仕入れ負担で通期赤字。営業CF0.70億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。
来期見通し
来期会社予想は営業収益62.40億円、営業利益1.82億円、純利益1.50億円、EPS40.65円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末実績 25.00円、年間実績 50.00円、中間実績 25.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。 次期の2027年9月期は、期末予想 25.00円、年間予想 50.00円、中間予想 25.00円。
総合判断
中立。会社は為替予約で今後の支払リスクを抑えているが、すべての変動を除けるわけではない。価格転嫁とヘッジで第4四半期の営業損益は黒字へ戻ったものの、通期では営業・最終赤字だった。
出典
- ユーラシア旅行社 公式IR・決算資料。
- ユーラシア旅行社「2026年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年11月6日開示)。