決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 増減率 | 来期予想 | 見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,376.86億円 | 1,330.68億円 | 3.5%増 | 1,408.00億円 | 増収 |
| 営業利益 | 199.03億円 | 188.30億円 | 5.7%増 | 205.00億円 | 増益 |
| 経常利益 | 201.01億円 | 189.11億円 | 6.3%増 | 207.00億円 | 増益 |
| 純利益 | 150.51億円 | 127.40億円 | 18.1%増 | 139.00億円 | 反動減 |
| EPS | 194.96円 | 165.01円 | 18.2%増 | 180.04円 | 来期減益 |
エンジニアリングソリューション事業が売上と利益を牽引した。純利益には大型研修施設等の売却に伴う特別利益も含まれ、本業の収益力とは異なる要因が含まれています。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 18.2%増 | 前期比 | 利益は増加 |
| 自己資本比率 | 54.3% | 前期52.1% | 財務安全性は高め |
| 予想PER | 約16.5倍 | 株価2,965円と来期EPS | 安定成長を織り込む |
営業利益率は14.5%と前期14.2%から改善した。高稼働率が収益性を支える一方、エンジニア数の減少は中期成長の制約になり得る。
ポジティブ要因
エンジニアリングソリューション事業は売上高1,363.70億円で3.6%増、営業利益196.93億円で7.5%増となった。MTとMFの稼働率はいずれも高水準で推移した。
大手製造業の技術開発投資が続き、受注と稼働率は堅調だった。営業CFは152.53億円の黒字で、キャッシュ創出力も確認できる。
リスク要因
採用苦戦を主因に、2026年3月末のエンジニア社員数は12,103名で前年3月末比44名減少した。人材数が増えない場合、需要を取り込む力に制約が出る可能性があります。
同社は「分配可能額を超えた前期の中間配当金について」を開示しており、決算短信でも監査手続が継続中と記載している。最新情報の確認が必要である。
財務安全性
総資産は898.14億円、純資産は487.64億円、自己資本比率は54.3%である。営業CFは152.53億円の黒字、現金及び現金同等物は528.39億円と厚い。配当性向は高く、還元方針と財務規律の両立を確認したい。
業界動向との関連
技術者派遣・エンジニアリングサービスは、製造業の研究開発投資に支えられる一方、人材採用と稼働率が収益の核となる。当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。
株価への示唆
2026年5月12日11時台の株価2,965円と来期予想EPS180.04円を使うと、予想PERは約16.5倍である。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。
| シナリオ | 想定PER | 予想EPS | 理論株価 |
|---|---|---|---|
| 弱気 | 14.0倍 | 180.04円 | 約2,521円 |
| 中立 | 16.5倍 | 180.04円 | 約2,971円 |
| 強気 | 19.0倍 | 180.04円 | 約3,421円 |
稼働率維持と採用回復が進む場合は強気側が意識される可能性があります。一方、エンジニア数の減少が続く場合は下振れる可能性があります。
今期の総括
2026年3月期は、高稼働率と製造業の開発投資を背景に増収増益となった。利益率も改善したが、採用苦戦と配当関連の開示事項は継続確認が必要である。
来期見通し
2027年3月期は売上高1,408.00億円、営業利益205.00億円、経常利益207.00億円、純利益139.00億円を見込む。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。
総合判断
総合判断は中立である。高収益・高稼働率・厚い現金は評価できるが、採用力が成長制約になり得る。次回決算ではエンジニア社員数、稼働率、配当関連の進捗を確認したい。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、2026年5月12日開示