決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 942.77億円 | 815.26億円 | +15.6% | 3600億円 | 26.2% |
| 営業利益 | 54.66億円 | 42.14億円 | +29.7% | 170億円 | 32.2% |
| 経常利益 | 54.22億円 | 43.08億円 | +25.9% | 165億円 | 32.9% |
| 純利益 | 33.49億円 | 28.85億円 | +16.1% | 100億円 | 33.5% |
| EPS | 53.32円 | 46.32円 | +15.1% | 159.97円 | 33.3% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
2027年2月期第1四半期決算短信では、報告セグメント別の売上高と利益が開示されています。全社の売上高は942.77億円、営業利益は54.66億円でした。事業別の採算を見る際は、セグメント間取引の消去などを含む調整額も区別する必要があります。
財務安全性
財務安全性では、総資産3481.87億円、純資産1282.17億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率36.6%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +15.1% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は5.8%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業増益
営業利益は54.66億円で、前年同期比29.7%増です。増益幅に加え、営業利益率5.8%を次の四半期でも保てるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は942.77億円、前年比は+15.6%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は36.6%、純資産は1282.17億円です。資本余力は、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は売上高3600億円、営業利益170億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
業界比較では、同業他社の同時期決算や市場統計も必要です。ただ、この段階では業界ストーリーを広げすぎない方がよいです。決算短信でまず見るべきは、売上が営業利益に落ちているか、営業CFが伴っているかです。
株価への示唆
評価の下支え材料はあります。ただし、強い数字が事前に織り込まれている銘柄では、もう一段の上方修正や利益率改善がないと反応は鈍くなります。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高942.77億円(+15.6%)、営業利益54.66億円(+29.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益33.49億円(+16.1%)という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高3600億円、営業利益170億円、経常利益165億円、純利益100億円、EPS159.97円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
2027年2月期第1四半期は増収増益でした。今回の訂正は監査報告書中の用語だけで、会社発表では業績数値に変更はありません。四半期決算の評価では、通期計画に対する進捗だけでなく、季節性や営業利益率の推移も合わせて見る必要があります。
10月19日の訂正
アークランズは2026年10月19日、決算短信に添付した独立監査人の期中レビュー報告書の表現を訂正しました。「四半期レビュー」を「期中レビュー」に改めています。会社は数値データに訂正はないと説明しており、本文の決算数値は変更していません。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- アークランズ「ニュース一覧」 — 2027年2月期第1四半期決算短信(2026年10月13日)と訂正開示(2026年10月19日)。訂正資料では数値データに変更がないと説明。