英和(9857)の2027年3月期中間期電力・造船向けと高付加価値販売で増収増益。前期受注残の売上転換後も受注を補えるか、調達と顧客検収の遅れがないかを確認する2027年3月期中間期|2026年11月6日開示英和(9857)電力・造船向けと高付加価値販売で増収増益売上高221.82億円営業利益13.08億円EPS149.84円前期受注残の売上転換後も受注を補えるか、調達と顧客検収の遅れがないかを確認するkabutrack.com

決算サマリー

項目 当期実績 前年同期 増減率 通期会社予想 進捗率
売上高 221.82億円 212.17億円 +4.5% 500.00億円 44.4%
営業利益 13.08億円 11.40億円 +14.7% 29.20億円 44.8%
経常利益 13.64億円 11.73億円 +16.3% 30.00億円 45.5%
純利益 9.48億円 7.74億円 +22.4% 20.00億円 47.4%
EPS 149.84円 122.41円 +22.4% 316.03円 ―

短信表紙は百万円表示、本文の金額は億円へ換算。CFと事業別表は各原表の単位を確認して換算した。増減率は会社開示を基本とし、EPSなどの計算値は表示額からの概算。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純計算で、季節性や下期の費用を織り込んだ予測ではない。EPSの進捗率は示さない。

セグメント

事業・区分 当期売上 前年売上 増減率 当期利益 前年利益
工業用計測制御機器 112.99億円 102.50億円 +10.2% 非開示 比較値なし
環境計測・分析機器 21.19億円 19.39億円 +9.3% 非開示 比較値なし
測定・検査機器 8.65億円 7.77億円 +11.3% 非開示 比較値なし
産業機械 79.00億円 82.51億円 -4.3% 非開示 比較値なし

単一セグメント内の品目別販売実績。千円を百万円へ換算。品目別利益は非開示。

財務安全性

総資産295.79億円、純資産・資本合計198.05億円。自己資本比率・親会社帰属持分比率は67%。資産評価や利益の蓄積を含む資本の厚さと、営業活動の資金収支は分けて確認する。

営業CFは-5.96億円、投資CFは1.76億円、財務CFは-3.86億円。現金同等物の残高は42.46億円。営業・投資CFの単純合計は-4.20億円だが、投資CFには設備取得のほか資産売却や有価証券の取得等も含まれる。

定量評価

EPSは当期149.84円、前年同期122.41円。増減率は+22.4%。利益総額に加えて期中平均株式数も影響する。営業利益率は5.9%、前年は5.4%。増収の大きさだけでなく、売上に対して残る利益を比較する。

単独四半期の比較では、7〜9月の売上117.70億円・営業利益7.33億円に対し、その前の4〜6月は売上104.12億円・営業利益5.75億円。累計開示の差額から求めた概数で、独立した会社予想ではない。前年同期比と異なり季節性や納入時期の影響があるため、連続的な伸びとは断定しない。

2026-09-30時点の発行済株式数は6,470,000株、自己株式は141,401株。期中平均株式数は6,328,599株で、EPSはこの平均株式数を基にした実績。期末株式数と期中平均は基準が異なるため、期末株式数でEPSを再計算しない。

指標 確認範囲
EPSの前年同期比較 +22.4%
ROIC 投下資本・税率の仮定を置いた推計は行っていない
PER推移 同時点の株価と過去レンジの比較は行っていない

会社の通期営業利益予想29.20億円に対し、累計実績との差額は16.12億円。これは会社予想から実績を引いた計算で、残る期間の独立した会社予想ではない。

ポジティブ要因

工業用計測制御機器は売上112.99億円で最も大きい。 営業利益は前年11.40億円から当期13.08億円へ増えた。

リスク要因

前期受注残の売上転換後も受注を補えるか、調達と顧客検収の遅れがないかを確認する。費用の発生が想定より少なかった効果と、恒常的な利益率改善を分けて見る。

業界動向との関連

英和では、電力設備更新や大型案件、新造船向けの販売が伸び、化学・鉄鋼向けの減少を補った。事業別の売上と採算が同じ方向に動くかが、卸売業という業種全体の印象よりも今回の数字を理解する手掛かりになる。

株価への示唆

英和の決算を評価する際は、当期の営業利益13.08億円から、通期予想29.20億円へつながる受注・販売・採算の条件を確かめる。営業CF-5.96億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。業績の改善が確認できても、発表前の期待や価格に織り込まれていれば、株価が同じ方向に動くとは限らない。

今期の総括

電力・造船向けと高付加価値販売で増収増益。営業CF-5.96億円は利益と異なる動きも示すため、債権・在庫・債務の増減と合わせて収益の質を確認する。

来期見通し

通期会社予想は売上高500.00億円、営業利益29.20億円、純利益20.00億円、EPS316.03円。会社予想と実績を分け、進捗の高低だけで上振れ・下振れを断定しない。 配当の会社開示は、期末予想 48.00円、年間予想 96.00円、中間実績 48.00円。実績と予想を区別し、株式分割がある場合は1株額の基準日も合わせる。会社予想

総合判断

中立。前期受注残の売上転換後も受注を補えるか、調達と顧客検収の遅れがないかを確認する。純利益には新規子会社取得に伴う一時益も含まれる。

出典

  • 英和 公式IR・決算資料。
  • 英和「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年11月6日開示)。