決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 195.39億円 | 183.61億円 | +6.4% | 795億円 | 24.6% |
| 営業利益 | 21.56億円 | 17.83億円 | +20.9% | 87.45億円 | 24.7% |
| 経常利益 | 22.01億円 | 18.88億円 | +16.6% | 88.45億円 | 24.9% |
| 純利益 | 13.81億円 | 12.60億円 | +9.6% | 60.45億円 | 22.8% |
| EPS | 22.76円 | 20.28円 | +12.2% | 99.57円 | 22.9% |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
| 区分 | 売上高 | セグメント損益 |
|---|---|---|
| 情報ソリューション | 190.74億円 | 25.48億円 |
| 製品開発製造 | 4.65億円 | -0.23億円 |
| 全社調整後 | 195.39億円 | 21.56億円 |
主要サービス別では、SI45.73億円、サービス116.23億円、システム28.77億円、製品開発製造4.65億円でした。クラウド・セキュリティの需要増で高採算の構築・移行作業が増え、案件の大型化も進んでいます。
財務安全性
財務安全性では、総資産458.37億円、純資産246.64億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率53.8%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +12.2% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は11%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益率は11.0%に達し、会社が掲げる通期目標と同水準です。売上成長を上回る利益成長が続きました。
売上規模の確認
クラウド・セキュリティの新規月額受注高は過去最高となり、ストック売上比率も57.7%へ上昇しました。収益の継続性を高める動きです。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は53.8%、純資産は246.64億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。
販売数量・コスト前提の変動
製品開発製造は赤字で、情報ソリューションへの利益依存が高まっています。AI関連の戦略投資や人材投資が先行するため、成長投資後も11%の営業利益率を保てるかが焦点です。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
VMwareのライセンス体系変更、サーバー価格上昇、生成AI活用、サイバー攻撃高度化がクラウド・セキュリティ需要を押し上げています。インフラ更新とAI活用支援を一体提案できる点が追い風です。
株価への示唆
二桁増益、ストック比率上昇、増配、自社株買いがそろい、株主還元を含めて前向きな内容です。次回は新規月額受注が売上へ転換する速度を確認します。
今期の総括
クラウド・セキュリティを軸とする事業構造転換が、増収率を上回る利益成長につながりました。ストック収益の拡大と受注増が同時に確認でき、成長の再現性も高まっています。
来期見通し
通期予想は据え置きで、売上高795億円、営業利益87.45億円、純利益60.45億円を見込みます。年間配当予想は50円から60円へ引き上げ、上限10億円の自己株式取得も公表しました。
総合判断
総合判断はポジティブです。主力サービスの成長、利益率11%、ストック比率上昇、増配・自社株買いがそろいました。戦略投資を続けながら利益率を維持できるかが次の確認点です。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、JBCC HD、開示日: 2026-07-31