JBCCホールディングス 9889 2027年3月期第1四半期決算 売上高195.39億円(+6.4%) 営業利益: 21.56億円 売上高: 195.39億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高195.39億円183.61億円+6.4%795億円24.6%
営業利益21.56億円17.83億円+20.9%87.45億円24.7%
経常利益22.01億円18.88億円+16.6%88.45億円24.9%
純利益13.81億円12.60億円+9.6%60.45億円22.8%
EPS22.76円20.28円+12.2%99.57円22.9%

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

区分売上高セグメント損益
情報ソリューション190.74億円25.48億円
製品開発製造4.65億円-0.23億円
全社調整後195.39億円21.56億円

主要サービス別では、SI45.73億円、サービス116.23億円、システム28.77億円、製品開発製造4.65億円でした。クラウド・セキュリティの需要増で高採算の構築・移行作業が増え、案件の大型化も進んでいます。

財務安全性

財務安全性では、総資産458.37億円、純資産246.64億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率53.8%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+12.2%当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は11%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業利益の変化

営業利益率は11.0%に達し、会社が掲げる通期目標と同水準です。売上成長を上回る利益成長が続きました。

売上規模の確認

クラウド・セキュリティの新規月額受注高は過去最高となり、ストック売上比率も57.7%へ上昇しました。収益の継続性を高める動きです。

財務基盤

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は53.8%、純資産は246.64億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。

リスク要因

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

製品開発製造は赤字で、情報ソリューションへの利益依存が高まっています。AI関連の戦略投資や人材投資が先行するため、成長投資後も11%の営業利益率を保てるかが焦点です。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

VMwareのライセンス体系変更、サーバー価格上昇、生成AI活用、サイバー攻撃高度化がクラウド・セキュリティ需要を押し上げています。インフラ更新とAI活用支援を一体提案できる点が追い風です。

株価への示唆

二桁増益、ストック比率上昇、増配、自社株買いがそろい、株主還元を含めて前向きな内容です。次回は新規月額受注が売上へ転換する速度を確認します。

今期の総括

クラウド・セキュリティを軸とする事業構造転換が、増収率を上回る利益成長につながりました。ストック収益の拡大と受注増が同時に確認でき、成長の再現性も高まっています。

来期見通し

通期予想は据え置きで、売上高795億円、営業利益87.45億円、純利益60.45億円を見込みます。年間配当予想は50円から60円へ引き上げ、上限10億円の自己株式取得も公表しました。

総合判断

総合判断はポジティブです。主力サービスの成長、利益率11%、ストック比率上昇、増配・自社株買いがそろいました。戦略投資を続けながら利益率を維持できるかが次の確認点です。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、JBCC HD、開示日: 2026-07-31