SEKICHU 9976 / 2027.2 中間期 営業利益 +21.7% 営業収益 158.14億円(-1.7%) ホームセンター利益 4.08億円 / +35.6% 不動産賃貸利益 2.29億円 / +2.8% 下期利益計画と営業キャッシュフローの確認が残る kabutrack.com

決算サマリー

項目当中間期実績前年同期増減率2027年2月期会社予想進捗率
営業収益158.14億円160.94億円-1.7%300億円52.7%
営業利益6.37億円5.23億円+21.7%6億円106.2%
経常利益6.24億円5.30億円+17.8%6億円104.0%
中間純利益4.01億円3.28億円+22.3%3.50億円114.6%
EPS73.81円60.08円+22.9%63.89円115.5%

会社は通期予想を修正し、営業利益を5億円から6億円、経常利益を5.5億円から6億円へ引き上げた。営業収益300億円、純利益3.5億円の予想は据え置いた。進捗率は累計実績を通期予想で割った単純値で、100%超は通期達成を意味しない。

セグメント

報告セグメントはホームセンター事業と不動産賃貸事業。ホームセンターは減収ながら、採算のよいDIY関連商品と賃貸収入の増加が全社増益を支えた。セグメント利益の合計は営業利益と一致する。各区分の表示額合計には千円単位の端数差がある。

報告セグメント当中間期売上・営業収益前年同期比セグメント利益前年同期比
ホームセンター事業153.75億円-1.9%4.08億円+35.6%
不動産賃貸事業4.39億円+4.5%2.29億円+2.8%
合計(全社営業収益・営業利益)158.14億円-1.7%6.37億円+21.7%

ホームセンターの商品部門ではDIY用品が82.83億円(+1.4%)。農業資材、金物、塗料が伸びた。家庭用品は42.68億円(-0.2%)とほぼ横ばいで、日用品の増加を家電・インテリアの不振が相殺。カー・自転車・レジャー用品は23.13億円(-10.2%)、その他は5.11億円(-22.1%)だった。部門別金額の合計と報告セグメント売上高には2千円の差があり、短信の千円単位表示による端数差とみられる。

財務安全性

総資産は前期末比1.79億円増の236.17億円、純資産は2.87億円増の121.38億円。自己資本比率は50.6%から51.4%へ上がった。営業CFは2.44億円の黒字だが、前年同期の6.63億円から縮小。棚卸資産の増加1.83億円などが資金流出要因となり、期末現金は前期末比0.21億円減の7.64億円だった。

定量評価

指標当中間期比較対象見方
EPS成長率+22.9%73.81円/前年60.08円中間純利益の増加とおおむね同じ方向。
営業利益率4.0%前年同期3.3%営業収益が減る中、利益率は改善した。
ROIC開示なし今回は未算定中間短信だけでは税引後営業利益・投下資本の前提を揃えにくい。
PER推移未算定株価データなし今回の開示資料だけでは市場評価の過去レンジを比較できない。

ホームセンター事業のセグメント利益率も1.9%から2.7%へ上昇。不動産賃貸事業の利益率は高いが、営業収益に占める割合は2.8%にとどまる。商品部門別利益は非開示のため、DIY用品の伸びが利益増にどれだけ寄与したかは切り分けられない。

ポジティブ要因

DIY用品が増収

農業資材、金物、塗料などが好調で、DIY用品は1.4%増。営業収益全体が減る中、相対的に利益率の高い商品群がホームセンター事業の増益を支えた。

不動産賃貸事業が伸長

テナント誘致などを背景に営業収益は4.5%増、セグメント利益は2.8%増。ホームセンター事業が減収でも全社営業利益が伸びた一因となった。

通期営業利益予想を引き上げ

営業利益予想は5億円から6億円、経常利益は5.5億円から6億円へ上方修正された。中間期までの採算改善を会社も反映した形だが、下期計画との整合は確認が要る。

リスク要因

カー・自転車・レジャー用品の落ち込み

同部門の売上高は10.2%減。食料品部門が苦戦した。家庭用品も家電・インテリアの販売が弱く、DIY用品だけでホームセンター全体を押し上げるには限界がある。

営業キャッシュフローが縮小

営業CFは前年同期の6.63億円から2.44億円へ減少した。税引前利益や減価償却費は資金を生んだが、在庫の積み増しや未払消費税の減少が重しになった。利益の伸びほど現金収支は改善していない。

通期純利益予想を中間実績が上回る

通期純利益予想3.50億円に対し、中間期だけで4.01億円を計上した。単純差し引きでは下期に0.51億円の純損失を見込む計算になる。会社は通期予想を修正したものの純利益は据え置いており、下期の費用・利益前提を追いたい。

業界動向との関連

会社はホームセンター業界について、仕入価格の上昇や人件費・光熱費など販管費の増加を挙げ、競争環境は厳しいと説明した。セキチューでは商品部門ごとの差が大きく、日用品やDIYの伸びだけでなく、季節商品やカー・レジャー用品の販売動向が粗利を左右する。

株価への示唆

営業利益の中間進捗は通期予想を超えたが、通期計画との差し引きでは下期営業利益が0.37億円の赤字となる。これを保守的な計画とみるか、下期の採算悪化の表れとみるかで決算の受け止めは変わる。中間期の営業CFが前年を下回った点もあり、売上回復と利益の現金化を次の確認材料としたい。

今期の総括

中間期は減収ながら営業利益が増えた。ホームセンター事業の利益率改善と不動産賃貸収入が効いており、単なるコスト削減だけの増益ではない。一方、カー・自転車・レジャー用品の減収と営業CFの縮小は残る。通期では営業・経常利益予想が上がったものの、純利益予想は中間実績を下回っている。

来期見通し

2027年2月期の会社予想は営業収益300億円、営業利益6億円、経常利益6億円、純利益3.5億円、EPS63.89円。営業収益は前期比5.9%減、営業利益は3.1%減を見込む。営業利益予想の修正は中間実績を反映したが、単純計算上、下期の利益は中間期を大きく下回る。売上計画と費用の前提が、次の四半期でどう動くかが焦点となる。

総合判断

総合判断は中立。商品構成と賃貸収入が利益を押し上げ、通期営業利益予想も増額された。ただし、減収、部門間の明暗、営業CFの縮小に加え、中間純利益が通期予想を上回る計画には説明が要る。次の開示では、下期の利益前提と在庫の現金化を確認したい。

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出典

  • セキチュー「2027年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)」、2026年9月29日開示
  • セキチュー IR情報