ドルコスト平均法とは?平均購入単価と損益の違いを計算する

定額で買うと口数が変わる

同じ金額を使うため、買う口数が価格に応じて変わるのが特徴です。毎回の口数を固定する「定量購入」とは仕組みが違います。

単価100円、50円、100円の3回で各1万円を購入した架空例では、総額3万円、合計400口になります。平均購入単価は総額を総口数で割って75円です。3回の価格を足して3で割った約83.33円とは一致しません。買った量が同じではないからです。

平均単価を下げても、損失は起きる

その後の価格が60円なら、400口の評価額は2万4,000円。投じた3万円から6,000円の損失です。安いときに多く買えたとしても、最終的な売却価格が平均購入単価を下回れば損をします。

下落が長く続く商品や、回復しない個別企業の株式では、買い増しによって損失を負う金額が大きくなる場合もあります。定額購入だけで、投資先の事業リスクや為替の影響がなくなるわけではありません。

毎回同じ金額なら、比較の条件もそろえる

この例は手数料と税を省き、小数の口数も買える前提です。実際には購入単位、最低金額、注文が成立する日や価格、売買ごとの手数料で違いが出ます。日々の価格を見て注文日を変更したり、値上がりの際だけ金額を増やしたりすれば、最初に決めた定額購入とは異なる結果になります。

積立と一括の成績を比較する場合も、総入金額だけでなく、入金できた日と評価日をそろえます。相場が上がり続ける期間は、早く全額を運用した方が高い評価額になることがあります。購入回数を増やすこと自体を利益の根拠にはできません。

家計の習慣として使う

毎月の給与から一定額を投資する人には、購入日のたびに相場を予想しなくて済むという使い方があります。ただし生活防衛資金や予定支出を先に分け、収入が落ちた際には積立額も見直せる計画にします。安値で買うことを優先して生活費を不足させると、後で投資商品を売る必要が生まれ、決めた保有期間を守れなくなります。

出典

参考資料の確認日:2026年10月23日。