実体を見るのか、ヒゲまで見るのかを決める
実体は始値と終値の間、高値から安値までの幅はヒゲを含む範囲です。はらみ足という名前でも、実体が内側にあるかを基準にする説明と、高安の包含も見る説明があります。資料やチャートの検出機能を比べる際は、その条件をそろえる必要があります。
大きな足の後で小さな足になったという観察から、直前の方向への勢いが弱まった可能性を考えます。ただし、価格がしばらく狭い範囲にあるだけの場合もあり、転換したとはまだ言えません。
実体は内側でも、高値は外側になる例
以下の価格は1株あたり円で示す独自の架空例です。
図は架空の二日間です。1日目が始値100・終値120、高値122・安値98。2日目が始値114・終値108、高値123・安値106なら、2日目の実体108~114は前の実体100~120の内側です。
一方、高値123は前の高値122を超えています。実体を基準にすれば包含していますが、ヒゲを含む全値幅では収まっていません。この違いを混ぜると、同じデータなのにパターンが出た・出ていないという説明の食い違いが生まれます。
小さい足が、低いリスクを意味するわけではない
2日目の実体が小さくても、図のように高安の幅は大きい場合があります。買ってから売るまでの変動や、持ち越した翌朝の価格差は、小さい実体だけでは測れません。翌日に材料が出れば、前の高安を大きく離れて始まることもあります。
出現した時点で、上昇確率や将来の値幅をこの二本だけから計算することはできません。上昇後か下落後か、直近の高値や安値、出来高、会社の発表などを別の情報として照合します。
形が完成する時間をそろえる
日足なら引け前は終値が決まっていません。週足の途中では、週末までに実体が広がる場合があります。表示期間と判定時点をそろえ、あとから完成した足の形を当時も分かっていた情報として使わないことです。
次の足を見れば新しい値動きは確認できますが、方向が継続する保証はありません。どの実体を比べたのかを数値で記録すると、名前の印象に頼らず検証できます。
出典
用語の参考資料確認日:2026年10月23日。