窓の数とローソク足の本数は違う
三空の「空」は、足と足の価格帯が重ならず、間が空いている部分です。下方向の窓なら、後の足の高値が前の足の安値より低いかを見ます。始値が前の終値より安いだけでは、日中に値を戻して価格帯が重なる場合があります。
隣り合う二本の間に一つの窓、三本なら二つ、四本なら三つできます。三本の陰線が続く三羽烏と、窓が三つ続く三空叩き込みは、見ている条件が違います。
三つの空白を、架空価格で確かめる
独自例として、四本の高値・安値を順に122円と113円、110円と102円、99円と92円、89円と82円とします。以降の価格も円で示します。それぞれの始値と終値は図のとおりで、四本とも陰線です。一本目の安値113と二本目の高値110の間、102と99の間、92と89の間に、価格帯の重ならない部分が三つあります。
この例で二本目の高値が114まで戻っていれば、一本目の安値113との価格帯が重なります。寄り付きが低くても、最初の下方向の窓は残りません。窓を数えるときは、始値と終値だけの折れ線ではなく、高値と安値もそろえて比べます。
売り切ったかどうかは、窓からは分からない
三空叩き込みには、急な下落が行き過ぎた後の反発を考える逆張りの発想があります。しかし、四本の足から、売りたい人が全員売り終えたとは分かりません。悪材料が続けば、さらに下へ窓を空ける場合もあります。
下落した理由が業績の一時的な変動なのか、事業継続や財務に関わる問題なのかで、調べる資料は違います。短期的な反発が起きても、長期の利益見通しが回復したとは限りません。「安くなった」と「価値に対して割安」を同じ意味にしないことです。
窓の幅は利益目標でも損失の上限でもない
架空例の三つの窓はどれも3円の幅ですが、将来すべて埋まるとは決まっていません。窓を埋めるまで待つという判断には、さらに下がる間の損失や資金拘束も伴います。以前の価格を当然の回復先と考える根拠にはなりません。
日足、週足、取引時間の異なる市場では、同じ値動きも別の図になります。売買がなかった価格帯という説明も、その図が対象とする市場と時間の範囲に限られます。三つの空白が示す過去の急落と、これからの反発予想を分けて読むための格言です。
出典
用語の参考資料確認日:2026年10月23日。