「口座を貸すだけ」が資金の通り道になる
現金を下ろして届ける、自分の口座へ入った金を指定先へ送る、口座や本人確認書類を渡す仕事は、名目が事務代行でも犯罪収益の移転に使われるおそれがあります。金額が少ないことや、報酬を受け取っていないことだけで安全とは判断できません。
例えば、知らない依頼者から「誤送金なので別口座へ返して」と言われた場合、相手の指示に従って自分で移す前に、自分の金融機関へ事情を説明します。入金の出所が犯罪被害金なら、善意で返したつもりでも資金移動に関わることになります。正規の組戻しなどの対応は金融機関の案内に従います。
応募後に不審だと分かったら
身分証の写真、住所、家族の情報を渡してしまっていても、脅しを理由に指示を続けないことです。募集投稿、相手のアカウント、指示内容、振込記録を消さず、警察や利用金融機関へ相談する際に示せるよう残します。既に貸した口座や紛失扱いにしたカードがある場合は、その事実も伝えます。
2026年10月22日時点の注意喚起を確認して整理しています。責任の有無は個別事情で判断されるため、「知らなかったと言えば大丈夫」などとは考えず、資金移動の前に止まることが先です。
「自分の口座だから自由」は通用しない
自分名義でも、他人に管理させたり、他人の資金移動のために使わせたりすれば、通常の生活費の受払とは性質が異なります。報酬だけで判断せず、雇用主や取引の実在、入金の根拠を確認します。通帳だけでなく、ネットバンキングのログイン情報や認証手段を渡すことも口座の支配を渡す行為になります。