ブル(強気相場)とは?意味と投資判断での使い方:仮の指数:3か月で1,000 → 1,220、上昇率22%:起点と期間を明示、同期間の個別株が1,000円 → 900円、市場の上昇と個別株の下落は両立する、利益100円・株価1,000円 → 1,500円、PER10倍 → 15倍:利益増加とは別

上昇する市場を短く表す言葉

米国SECの用語集は、広い株価指数が少なくとも2か月の期間で20%以上上昇することを、ブルマーケットの一般的な目安に挙げています。日本の全商品に法律で共通の判定線を置く説明ではなく、ニュースを読む際も、使われた指数と起点を確かめる必要があります。

例えば指数が3か月で1,000から1,220へ上がれば上昇率は22%です。一方、同じ間に自分の保有株が1,000円から900円へ下がることもあります。指数が示す市場の傾向は、個別企業の業績悪化を打ち消しません。

何が上昇を支えているのか

利益成長への期待、金利、投資家が要求する収益、売買の需給など、株価に関わる要因は複数あります。企業利益が増えたための上昇と、同じ利益へ高い価格を付ける上昇は区別できます。

仮に1株利益が100円のまま株価が1,000円から1,500円になれば、PERは10倍から15倍へ上がります。利益が伸びた証拠にはならず、その後の成長期待がどこまで価格に含まれるかが問題になります。上昇がすべてバブルだと決めることも、すべて業績で説明できると考えることもできません。

呼び名が付く時点を意識する

一定の上昇率を条件にする分類は、上昇が進んだ後で確認されます。「強気相場入り」と聞いた日の価格が、上昇前と同じ買いやすさになるわけではありません。

指数の期間、企業利益、評価水準、保有資産の偏りを別々に見ます。ブルという言葉は市場環境の説明であり、今から買う価格や投資額まで決めてくれるものではありません。

出典