追随と同時の反応を分ける
金融市場では、多くの参加者が同じ方向へ動くことがあります。しかし、他人の選択に影響されたのか、同じ事実を読んで別々に決めたのかは、取引の方向だけでは分かりません。BikhchandaniとSharmaのレビューは、こうした識別の問題を扱っています。
例えばA社の工場事故が開示され、各人が収益への影響を調べて売る場合と、資料を読まず売りが増えたから売る場合では、過程が違います。工場事故や取引は説明用の架空例です。
| 見方 | 判断の材料 | 点検すること |
|---|---|---|
| 他人への追随 | 多くの人が買う・売る | 元の判断を何のために変えたか |
| 共通情報への反応 | 同じ会社発表など | 自分で内容と影響を確認したか |
| 逆張り | 多数派とは反対の判断 | 人気の逆以外に価格や事業の根拠があるか |
反対に動くことも根拠が必要
「みんなが強気だから売る」とだけ決めるなら、群集を判断の中心にしている点は変わりません。人気が続く期間は分からず、良い業績に支えられた価格上昇もあります。逆張りという名称だけで優位性は決まりません。
周囲の行動を情報として参考にする場合も、どの資料を踏まえた意見か、保有期間が同じかを確かめます。不明なら、自分と同じ条件だと仮定しないようにします。
判断の変化を記録する
最初の結論、次に知った事実、他人の反応、変えた理由を時系列に残します。「不明な会社だったが、開示を読んで根拠を得た」と「人気で安心しただけ」では、次の点検へ引き継ぐ内容が違います。
売買結果が良かったかとは別に、自分の根拠を説明できるかを確かめます。価格や出来高から心理の原因を一つに決めず、分かる範囲と推測を区別します。