記事の図解

赤三兵の基本

赤三兵は、陽線が3本続き、終値が段階的に切り上がる形を指します。陽線は、その期間の終値が始値を上回ったことを表します。3本続けて現れると買いが優勢だったことは読み取れますが、将来も上がると決まったわけではありません。

ローソク足の色はチャートの設定によって異なります。「赤」という色より、各足の始値と終値、前後の高値・安値を確認しましょう。赤三兵の判定や細かな定義には資料ごとに幅があるため、名前だけで機械的に売買するのは避けます。

どんな場面で注目するか

下落が続いた後に赤三兵が出た場合、売りが弱まり、買いが入り始めた可能性を考える材料になります。一方、すでに大きく上昇した後なら、買いが一巡していないかも確認したいところです。3本目が長い上ヒゲを残すなど、上値で押し戻された形なら、上昇の勢いが鈍っている可能性もあります。

チャートを見るときは、次の順に確認すると、パターンの名前に引っ張られにくくなります。

  1. 直前までの値動きと、現在の株価位置
  2. 3本それぞれの実体や上ヒゲ、出来高
  3. 直近高値や移動平均線など、上値の節目
  4. 想定が外れた場合に、どこで判断を見直すか

出来高が増えていても、それだけで上昇が続くとは限りません。決算発表や相場全体の急変など、値動きに影響した材料もあわせて見ます。売買する場合は、損失許容額を先に決め、チャートパターンだけを根拠に投資額を大きくしないことが大切です。

赤三兵だけで判断しない

赤三兵は過去の値動きを整理する道具の一つです。会社の業績や株価水準を評価するものではなく、損失を防ぐ仕組みでもありません。投資信託の積立など、長期の資産形成では、短期のローソク足に合わせて売買を繰り返す必要があるとは限りません。

ローソク足の基本は株価チャートの見方で確認できます。赤三兵の形については松井証券のローソク足解説も参考になります。また、反対方向の形であるNISA口座で「三羽烏」を考えるときの注意点もあわせて読むと、三本の足が示す内容を比べやすくなります。

まとめ

赤三兵は、陽線が続き終値が切り上がった状態を示します。下落後の反転を考える材料になる一方、高値圏での出現や上値で押し戻された形には注意が必要です。パターンを売買指示と受け取らず、株価位置、出来高、他の材料、損失許容額と合わせて判断しましょう。