記事の図解

ハロウィン効果とは

ハロウィン効果は、株式市場で11月から翌年4月までのリターンが、5月から10月までより高くなる傾向があるとする季節性の考え方です。「Sell in May and go away(5月に売って市場を離れよ)」という相場格言にも結び付いています。ハロウィンを境に投資するかどうかを考えるため、この名前で呼ばれます。

この効果を調べた研究はありますが、特定の期間で観察されたリターンの差が、今後も続くとは限りません。市場、対象期間、配当、取引費用などの条件によって結果が変わり、季節性があるとしても毎年同じ動きになるわけではありません。

投資判断で使うなら

ハロウィン効果は、売買時期を決める公式というより、季節性の仮説を検討する例として扱うのが適切です。使う場合は、どの市場や指数、何年分のデータ、どの期間を比べているのかを確認します。税金や売買手数料、売却後に市場へ戻るタイミングも、実際の運用結果に影響します。

  1. 比較する市場と期間は明確か
  2. 配当込みのリターンを比較しているか
  3. 売買費用や税金を考慮しているか
  4. 結果が特定の時期や一部の銘柄に偏っていないか
  5. 自分の運用目的や保有期間に合っているか

歴史的なデータを見つけた場合も、そこから直ちに「5月にすべて売る」と結論づけるのは避けましょう。売却によって相場の上昇に参加できない可能性もあり、予測が外れれば取引費用だけが発生することもあります。

季節性と長期投資を分ける

長期の資産形成では、一つの季節性だけで市場に出たり入ったりするより、投資目的、分散、費用、リスク許容度を考えた計画が重要です。金融庁は資産形成の基本で長期・積立・分散の考え方を紹介していますが、これも利益を保証する方法ではありません。

ハロウィン効果を検証した研究例は、American Economic Review掲載論文を参照してください。研究結果は特定のデータと方法に基づくもので、将来の利益を約束するものではありません。

まとめ

ハロウィン効果は、年間の特定期間で株式リターンに差があるという季節性の仮説です。過去の研究がある一方、今後も同じ結果になる保証はなく、取引費用や市場の違いも考慮が必要です。相場格言だけで売買せず、投資計画全体の中で検証しましょう。