ダウ理論を知るメリット
ダウ理論は、株価の高値と安値の動きから、相場の上昇・下降の流れを整理する考え方です。基本的な見方を知っていると、短い値動きと、より長い期間の流れを分けてチャートを眺めやすくなります。相場の転換を必ず早く当てる方法ではありません。
トレンドを段階で見る
ダウ理論では、長い期間の主要な動き、その中の調整や反発、さらに短期の小さな動きを区別して考えます。上昇基調を見る場合、高値と安値がともに切り上がっているかを確認します。高値・安値を更新しただけでトレンドが確定したと判断せず、どの時間軸の動きかを明確にします。
知っておくと、日々の値動きが長期の方向と異なるときに、すぐに相場全体が反転したと思い込まずに済む場合があります。反対に、短期の上昇だけを見て長期の下落基調が終わったと決めることも避けやすくなります。
チャートを見るときの確認項目
- 日足・週足など、どの時間軸を分析しているか
- 高値と安値がどのように推移しているか
- 複数の指数や市場が同じ方向を示しているか
- 出来高や経済・企業の材料に変化があったか
- 想定と異なる値動きになったとき、何を見直すか
ダウ理論を知っていても、トレンドがいつ反転するかを確実に予測できるわけではありません。チャートの引き方や時間軸によって解釈が変わり、過去の値動きに当てはめて説明しやすいことにも注意が必要です。
理論の歴史的な説明は、Robert Rheaの『The Dow Theory』書誌情報と、JPXの株価チャート解説を参照できます。
まとめ
ダウ理論を知ると、高値・安値の動きから相場の流れを時間軸ごとに整理できます。トレンドの転換を予測したり、売買の利益を保証したりするものではありません。短期の値動きと長期の流れを分け、企業や市場の情報と合わせて確認しましょう。
投資で使うとき
投資で使うなら、高値・安値の切り上げや切り下げを見ることが出発点です。その際は、短期ノイズまで理論で説明しようとしやすい点も踏まえて、ほかの材料と合わせて判断します。