ジョン・ボーグルの考え方を比較する
ジョン・ボーグルは、低コストのインデックス投資を個人投資家に広めた人物として知られています。考え方を理解するには、インデックス運用とアクティブ運用を「どちらが必ず勝つか」で比べるのでなく、何を目指し、どんな費用やリスクがあるかを分けて見る必要があります。
インデックス運用とアクティブ運用
| 観点 | インデックス運用 | アクティブ運用 |
|---|---|---|
| 目標 | 特定の指数に連動する成果を目指す | 指数を上回る成果など、運用者が定めた目標を目指す |
| 主な確認点 | 連動対象の指数、信託報酬、追随の差 | 運用方針、運用者、費用、指数との差の理由 |
| 注意するリスク | 指数全体が下がれば基準価額も下がり得る | 選定や売買の判断が指数を下回ることがある |
インデックス運用は、銘柄を選び当てる負担を抑えやすく、比較的低コストの商品が多い一方、投資対象の市場全体が下がるリスクをなくしません。また、指数が一国や特定の業種に偏っている場合、その偏りをそのまま持つことになります。アクティブ運用も一括りにはできず、方針や費用は商品ごとに違います。
低コストを重視する理由
運用費用は、保有中に差し引かれるため、ほかの条件が同じなら長期の資産額に影響します。少額の費用差でも期間が長ければ累積します。ただし、費用が安いという理由だけで商品を決めず、指数の内容、分散、売買コスト、税制上の口座、投資期間を一緒に確認します。
インデックス投資で「何も考えなくてよい」わけではありません。どの市場に投資するのか、株式と債券をどう組み合わせるのか、下落時も保有できる金額はいくらかを自分で決めます。指数に連動する商品も元本保証ではなく、為替や価格変動の影響を受けます。
商品を比べる順番
- ベンチマークとなる指数と、その構成・地域を確認する。
- 信託報酬に加え、売買手数料や実質コストも確認する。
- 一つの商品だけで資産が特定市場に偏らないか見る。
- 運用方針とリスクが、自分の期間や目的に合うか考える。
- 短期成績だけでなく、長期の方針を続けられるかを確認する。
ボーグルの考え方は、投資にかかるコストや市場全体を保有する方法を考えるきっかけになります。インデックス投資を万能な正解と捉えず、自分が何に投資しているかを把握して選びましょう。