ブラックマンデーの概要
ブラックマンデーは、1987年10月19日に米国株式市場で起きた急落を指します。ダウ工業株30種平均はこの日に22.6%下落しました。急落は株式市場にとどまらず、先物やオプションとの関係、取引の仕組み、流動性にも注目を集めました。米証券取引委員会(SEC)の当時の分析では、プログラム取引やポートフォリオ保険など複数の要素が下落を加速・拡大させたと論じられています。一つの原因だけで説明できる事件ではありません。
急落時に起こりやすい失敗
- 恐怖のまま全て売る。 売却理由を確認せずに注文すると、必要以上に損失を確定する場合があります。ただし、資金が必要なときや事前に決めた撤退条件に達したときは、売る判断が計画的な場合もあります。
- 急落を安値と決めつけて買い増す。 価格が下がったというだけでは、底を打ったとはわかりません。生活資金や許容できる損失を確かめます。
- 信用取引や借入で損失を取り返そうとする。 値動きの大きい局面では、損失が資金計画を超える可能性が高まります。
- 後から一つの原因だけを信じる。 市場構造、投資家の行動、情報、取引制度などがどう重なったかを確認し、単純な物語にしないようにします。
- 1987年の値動きを現在にそのまま当てはめる。 市場制度、取引速度、規制、投資商品の構成は変わっており、次の急落を予測する見本にはなりません。
急落前から決めておくこと
- 株式や投資信託の下落で、家計のどの部分に影響が出るか把握する。
- 生活費や近く使う資金を、長期運用する資金と分ける。
- 借入や信用取引を使う場合は、想定を超える損失も含めて仕組みを理解する。
- 保有企業の業績悪化と市場全体の下落を分けて調べる。
- 強い不安が出たときも、事前に決めた条件と実際の情報を照合する。
ブラックマンデーから学べるのは、急落を正確に予言する方法ではありません。値動きが荒れたときに、流動性や注文の集中、資金管理の重要性が表面化することです。過去の事件を現在の売買サインにせず、自分が大きな下落に耐えられる計画かを確かめましょう。