NISAで「戌笑う」を考えるとき
「戌笑う」は、戌年は相場が上がり、投資家が笑うという十二支にちなんだ相場格言です。干支で株価の方向を予測する経験則として語られますが、科学的な予測モデルではありません。過去の戌年に株価が上昇した例を見つけても、次の戌年も同じ値動きになるとは限りません。
NISAと干支の格言は別の話
NISAは、一定の条件で投資から得た利益を非課税にする制度です。どの年に相場が上がるかを予測したり、投資元本を保護したりするものではありません。「戌年だからNISAの枠を使う」「相場格言が強気だから投資額を増やす」と考えると、制度の非課税メリットと投資判断を混同してしまいます。
相場が上がると思って投資を始めても、価格が下がる可能性があります。NISA口座の損失は課税口座の利益と損益通算できず、損失の繰越控除もできません。投資額は干支や非課税枠の大きさではなく、家計の余裕、投資期間、商品のリスクに合わせます。
格言に頼らず準備する
- 投資する目的と、資金を使う時期を決める。
- 近く必要なお金と、値下がりを受け入れられる投資資金を分ける。
- 商品の仕組みや手数料、価格変動リスクを確認する。
- 相場が下がる場合も想定し、投資額や積立方法を決める。
- 最新のNISA制度と税務上の扱いを金融庁や国税庁の案内で確認する。
「戌笑う」は相場の話題としては覚えやすい言葉ですが、売買の根拠には情報が足りません。NISAの制度を利用する場合も、格言ではなく自分の資金計画と投資対象の理解を基に判断しましょう。