複数の視点で判断する
チャーリー・マンガーの思考法として紹介される「メンタルモデル」は、心理学や経済学、数学など異なる分野の考え方を、判断の道具として使う姿勢です。一つの見方だけに頼らず、同じ問題を別の角度から点検します。投資なら、企業の利益成長だけでなく、競争環境、財務の余力、経営判断、株価に織り込まれた期待をあわせて考えます。
たとえば、売上が伸びている企業を見つけても、それだけで投資判断を終えないようにします。利益率が下がっていないか、借入金が増えていないか、成長を維持するための投資が必要かを確認します。さらに、楽観的な見通しが株価にどの程度反映されているかを考えます。複数の観点で確認すると、見落としや思い込みに気づきやすくなります。
よくあるつまずき
- 用語を覚えただけで、分析できたと思い込む
- 複雑なモデルを増やし、確認すべき事実が曖昧になる
- 有名投資家の考え方を、自分の時間軸や資金計画にそのまま当てはめる
- 都合のよい情報だけ集め、反対の可能性を見ない
メンタルモデルは将来の株価を当てる公式ではありません。確認項目を整理し、仮説を反証できる材料も探すための道具です。難しい理論を無理に使わず、事業内容、決算、財務、価格の前提を順に確認することから始められます。