「もうはまだなり」と投資心理
「もうはまだなり、まだはもうなり」は、相場の天井や底を自分の判断だけで決めつけないよう戒める相場格言です。「もう底だ」と思っても、さらに下がることがあります。「まだ下がる」と考えているうちに、すでに反発している場合もあります。格言は転換点を予測する方法ではなく、自分の見立てを疑うきっかけです。
株価が下がり続けると、「これ以上は下がらない」と思って買いたくなることがあります。反対に、上昇が続くと「まだ上がる」と考えて購入を急ぐこともあります。どちらも、直近の値動きだけで将来を決める心理が働いている可能性があります。相場の方向を予測できたように見えるのは、結果がわかった後だけかもしれません。
思い込みを点検する
- 「もう」「まだ」と判断した根拠を言葉にする。
- その見方と反対の情報や可能性も確認する。
- 株価の方向と、企業や市場の状況を区別する。
- 予想が外れたときに資産全体へ及ぶ影響を考える。
- 売買を急がず、判断を保留する選択肢も残す。
格言を売買サインにすると、早すぎる逆張りや、根拠のない買い増しにつながることがあります。相場の底や天井を当てるより、投資理由、資金の使用時期、許容できる損失を確認し、必要に応じて計画を見直しましょう。