記事の図解

「半値八掛け二割引」の例

「半値八掛け二割引」は、株価が大きく下落したとき、以前の高値の半値にさらに掛け算した水準まで下がることがある、という相場格言です。計算上は、高値の50%に80%と80%を掛けると高値の32%になります。しかし、これは将来の底値を示す公式でも、割安と判断する基準でもありません。

例として考える

ある銘柄が過去に1,000円で取引されていた場合、格言に沿った計算値は320円です。価格がそこまで下がると予測できるわけではなく、企業の業績や財務、事業環境を表した数値でもありません。過去高値が一時的な期待で形成された可能性もあり、その水準に戻る保証もありません。

  • 株価が下落した原因と、現在の企業価値を分ける。
  • 過去の高値や格言の計算値を、公正価値とみなさない。
  • さらに下がる場合の損失や資産全体への影響を考える。
  • 取引費用や税、投資期間も含めて判断する。

この格言は、下落が想定を超える場合があることを意識する材料にはなります。価格を計算するだけで買い場を決めず、企業情報と自分のリスク許容度を確認しましょう。

計算値に到達するまで下がるか、途中で止まるかは事前にわかりません。価格だけで資金を投入せず、損失を受け入れられるか先に考えます。