お金の三つの役割:架空の一人の家計:同じお金の三つの役割、手取り28万円−今月の支払21万円=残り7万円、来月の修理へ5万円確保:他へ使う額は2万円、尺度:同内容の修理5万円と5万5千円を比べる、保存:選んだ修理へ残す/決済:来月、代金を払う、他の入出金等なし。実在する給与や修理料金ではない

給料が入ると、全部使えるお金に見える時

口座へ給料が入っても、近い支払に充てる部分は、自由に使える余裕とは違います。お金には、物の値段を表す尺度、支払を仲介する手段、後で使う価値を残す役割があります。同じ額面をどう扱うかという、一人の暮らしの中でも使い分けられます。

増やすことだけでなく、何を比べ、何をいつ払うために残すかを分けると、貯蓄と投資の目的も読みやすくなります。

給料から修理代を確保する、一つの仮例

架空の人の手取り月給を28万円、今月の家賃や食費等を合わせた支払を21万円とします。差額は7万円ですが、来月に払う修理代として5万円を別に残すなら、この給料から他の目的へ振り向ける額は2万円です。ほかの入出金や既存残高はない設定です。

この人が同じ内容の修理について5万円の見積りと5万5千円の見積りを比べる時、円は価格を表す尺度になります。選んだ5万円の見積りを来月払うため残せば価値の保存、支払う時には交換・決済の手段として働きます。

金額は説明用で、実際の給料や修理相場ではありません。見積りの対象、品質、期限などが同じと置いた比較であり、安い数字の方が常に良いサービスという意味でもありません。

残した額面と、買える物は同じとは限らない

価値を保存する役割があっても、後で同じ額に同じ量を必ず買えるとは限りません。物価が上がれば、残高が同じでも購買力は減る場合があります。反対に、必要な支出の価格が変わらない契約なら、その支払額を確保するという目的もあります。

代表的な物価の指数と本人の支出内容も完全には同じでなく、価格、数量、生活の変化を分けて読む必要が残ります。

貯蓄と投資の使い分けへつなぐ

近い支払に使う資金を価格変動のある商品へ回せば、支払日の評価額が不足する可能性があります。長い期間へ置く資金では、値下がりだけでなく物価による購買力の変化も関わります。どちらか一方の負担をなくす方法として、もう一方を無条件に選べるわけではありません。

現金、預金、投資信託などは、受取りや換金の仕組みも違います。画面に円の金額があるだけで、その日に同じ額を全部支払へ使えるとは限りません。

三つの役割は、別々の財布へ必ず三分割する指示ではありません。同じお金を今使ったら、他の支払や後の予定へは使えなくなるという関係を、本人の計画に照らすための区別です。

出典

出典確認日:2026年10月23日。