モメンタム効果とは?意味と投資判断での使い方:同じ期間の収益率を比べる仮例、A −4%、B −8%、C −12%、相対順位の上位はA、上位でも値上がりや将来の優位を意味しない、効果を調べる対象、過去の順位と、その後の収益の関係

下がった銘柄でも相対順位は上がる

同じ期間にA株が4%、B株が8%、C株が12%下がったとします。三社の中で過去の収益率が最も高いのはAですが、持っていた人の資産が増えたわけではありません。「強い」を相対順位で使う時と、値上がりそのものの意味で使う時を分けます。配当や費用を省いた仮例です。

モメンタム効果は、過去に相対的に高い収益を示した銘柄群が、その後の一定期間も相対的に高い収益を示す傾向です。上の過去順位だけでは、その後も差が続いたかがまだ分からず、効果を確認したことにはなりません。

研究される期間と戦略の単位

JegadeeshとTitmanの1993年論文は、過去の成績によって銘柄を選ぶ戦略を扱い、保有期間3~12か月の結果を報告しています。これは特定の米国株研究の条件で、数日間の連続陽線や何十年もの成長を同じ言葉で説明する根拠にはできません。

また、上昇した銘柄群の購入と、下落した銘柄群の売建てを組み合わせる研究上の収益は、上位銘柄だけを買った口座の収益とは違います。論文や商品の数字を見る時は、何を保有し、何を差し引いた結果かを確かめます。

傾向と、それを利用する投資を分ける

モメンタム効果はデータで調べる関係、モメンタム投資はその関係を利用しようとする運用方法です。価格のトレンドを追う戦略と重なる部分はありますが、比較対象、参照期間、入替えの基準によって中身は変わります。

過去の値上がりを見てから都合のよい期間だけを選べば、再現できない説明にもなります。急な相場反転で、それまで弱かった銘柄が強く戻ることもあります。研究名を売買の合図へ置き換えず、費用、換金のしやすさ、損失時の負担まで別に評価します。

出典

出典確認日:2026年10月23日。