行動だけでは保有理由は分からない
含み損の株を持ち続ける二人がいても、同じ判断とは限りません。一人は事業の回復を資料で確認し、もう一人は損失を認めたくなくて何も調べていないかもしれません。価格の結果だけで、どちらが合理的だったかを先に断定することはできません。
| 比較する点 | 計画的に保有する場合 | 先送りを疑う場面 |
|---|---|---|
| 投資理由 | 現在の資料で説明する | 買値へ戻る希望だけ |
| 期間 | 資金の期限と合う | 含み損の後だけ延ばす |
| 条件 | 見直す事実が決まる | 都度、売らない理由を加える |
| 金額 | 全体の配分を点検する | 平均単価だけ下げようとする |
現在の資金で案をそろえる仮例
20万円で買った株が16万円になったとします。全額保有なら、今後も16万円が値動きします。半分を売れば、税・費用を除き現金8万円と株8万円です。過去の4万円の含み損を、この先の案にもう一度費用として足すと、比較する時点が混ざります。
その後25%下落すれば、全保有の減少は4万円、半分を残す案では2万円です。上昇時の参加額も半分になります。部分売却が常に有利という意味ではなく、現在から先の負担をそろえる例です。
心理の言葉と実行の方法も分ける
損失回避やサンクコスト効果は、比較が偏る可能性を説明します。見切り千両は見込み違いを認める価値を説く格言、逆指値は発注の条件です。いずれも単独で売値や将来の利益を保証しません。
購入時の資料と現在の情報、家計の必要資金を比較してから、保有量と注文方法を考えます。損失を認める気持ちの問題だけへ縮めず、現時点の資産管理として扱います。