画面の時間と、投資の時間がずれる
長期の資産形成をしていても、SNSでは当日の上昇率や利益報告が目につきます。短期の比較が毎日の採点になると、本来の目的から離れ、保有商品や積立額を頻繁に変えたくなる場合があります。
投稿者がどの期間を想定し、いつ買い、どれだけ持っているかは不明なこともあります。数日の売買コメントを、10年先の資金計画へそのまま使わないようにします。
変えた配分を計算する仮例
仮に資産500万円で、株式等300万円と現金200万円を持つ計画とします。SNSで上昇を知り、現金から100万円を追加すれば、株式等は400万円、比率は60%から80%へ変わります。
その400万円全体が20%下がると80万円減り、資産全体の16%です。実際の商品が同じ率で動くという予測ではありません。周囲に追いつく気持ちで、どの程度配分を変えるのかを見える形にする仮例です。
更新する条件を少数に絞る
会社なら事業の販売や採算、財務、商品なら運用方針や費用など、保有理由を確かめる資料を決めます。家計では収入、必要な支出、使う時期を更新します。投稿の熱量が変わっただけで、これらの条件が変わったとは限りません。
反対に、通知を切ったため重要な会社発表まで読まない状態にはしないようにします。SNS以外に会社IRや運用会社の資料へ直接たどる確認先を用意できます。
閲覧する時刻や頻度を調整する方法はありますが、それだけで投資成果が改善する保証はありません。米国SECの注意喚起も、SNSによる短期の感情的な取引と長期計画の関係を扱っています。
振り返りでは、投稿を見た前後で変えた金額や商品を記します。長期の目的へ必要だった変更かを調べ、自分で更新できる根拠を残します。