バケツの穴理論とは?実例でわかる投資判断の使い方:投資口座の仮例:費用控除前損益を使用、100 + 入金10 − 損失7 − 費用1 = 102万円、家計:手取り30万円、通常支出26万円、年払い24万円へ月2万円を準備すると余力2万円、集計時の注意、表示額に反映済みの費用を二重に引かない

10万円入金しても2万円しか増えない例

月初の投資口座に100万円あり、追加で10万円入金し、運用損益がマイナス7万円、取引費用が1万円だったとします。月末残高は100+10−7−1=102万円です。この例の運用損益は、別に書いた取引費用を引く前の数字とします。

2万円しか増えていないから入金が無意味だった、とは言えません。残高は入出金と運用結果の両方で変化します。追加資金10万円、価格変動7万円、費用1万円を分けて初めて、どこを点検するかが見えます。

家計側では年払いも含める

一方、手取り30万円、通常の支出26万円なら毎月4万円残るように見えます。しかし年1回の支出が24万円あるなら、毎月2万円分を準備する必要があります。残る余力は年払い準備を差し引いて月2万円です。

年払い月だけの赤字を無駄遣いと決めつけたり、年払いを除いた4万円全額を投資へ回したりすると、後で取り崩す資金が必要になります。穴に見えるものが、予定した支払いや集計漏れという場合もあります。

原因別に対応を選ぶ

取引費用が多ければ、回数と費用体系を見直せます。価格下落なら、保有する商品の見通しと資産配分が検討対象です。年払いなら、年間計画へ組み込む対応になります。原因が違う以上、一つの節約策で全部を解決はできません。

投資信託の表示される基準価額は、通常、信託報酬などを反映しています。実際の残高を集計するときに同じ費用をさらに差し引くと、二重計上になることもあります。この仮例のような分解表を作る際は、各数字が費用控除前か後かまで書き添えます。

出典