資金を集める商品と、資産が増える商品
純資産総額が大きくなった投資信託でも、新たな購入による資金流入が主因なら、既存保有者の運用益が大きかったとは限りません。基準価額は純資産総額と総口数から求められます。規模の増加と、保有する口数の価値の増加は別です。
本記事はスポンジ効果を、資金を集める働きの説明用の比喩に限定します。NISA対象商品であることと、多くの資金が流入することを組み合わせても、値上がりや安全性が保証されるわけではありません。
人気だけで費用の比較を省かない
同じ資産を運用する架空の二商品で、平均保有額が200万円と一定、年の保有費用率が0.1%と0.6%なら、費用の目安は2,000円と1万2,000円です。差は年1万円になります。実際には日々の残高や他の費用があり、この率だけで商品全体の優劣は決まりません。
NISAは一定の利益への課税をなくす制度で、商品の信託報酬をなくしません。大きな流入がある商品だから、費用を無視してよいとするのは別の判断です。目論見書で投資対象や費用、換金条件を比較します。
年間枠と家計の余力を別に決める
人気の順位を見て乗り換える場合も、売却して同年の年間投資枠が復活するわけではありません。使う予定のある現金まで回せば、下落時に支払いへ不足が出る可能性もあります。
投資対象と資産配分、金額を先に定め、その条件に合う商品でNISAを使います。純流入ランキングを自分の必要額の代わりにせず、流入が反転しても保有する理由が残るかを考えます。