バリュー効果の実例:仮の3銘柄:当初各10万円、合計30万円、A+30%、B−20%、C+5%、年末13万円 + 8万円 + 10万5千円、合計31万5千円:群の収益率+5%、比較する高PBR群が+8%なら、相対成績は−3ポイント:利益と優位性は別

同じ低PBR群でも結果は違う

期初に同じ金額をA、B、Cの3社へ投資し、1年間の配当込み収益率がAは30%、Bはマイナス20%、Cは5%だったとする仮例です。途中で組み替えず、税・費用を除けば、全体の収益率は平均の5%になります。

最初に各社へ10万円ずつ、合計30万円を投じたなら、年末は13万円、8万円、10万5,000円の合計31万5,000円です。群としては利益があっても、Bだけを選んだ人は2万円を失っています。

比較先を置くと効果の読み方も変わる

同じ期間、同じ条件で比較する高PBR群が8%上がったなら、この低PBR群の成績は3ポイント下回ります。利益が出たことと、比較群を上回ったことは同じではありません。反対に両方が下落した場合も、相対差は測れます。

これは一つの期間の仮例で、バリュー効果の実証や反証を示すものではありません。効果を調べるには、期間、市場、分類基準、比率、組み替え方法などを定めて、複数の結果を見る必要があります。

一社の値上がりを効果の証拠にしない

安いPBRで買ったAが上がった理由には、業績改善や資産売却など企業固有の材料もあり得ます。一つの成功をもって、すべての低PBR株へ同じ方法が通用したとは言えません。

研究用の因子収益も、実際の投資信託の成績とは別です。運用費用や売買費用、銘柄選定が違います。効果の名前より、どの銘柄群をどの条件で比較した数字かを先に読むことが必要です。

出典

出典確認日:2026年10月22日。