1ドルを買う円の量から読む
1ドル150円なら、1,000ドルを買うには15万円必要です。1ドル120円なら12万円で同じ1,000ドルを買えるので、後者が対ドルで円高です。反対に1ドルを持つ人から見れば、交換できる円は150円から120円へ減ります。手数料は省いた仮例です。
数字が大きいほど円の価値も高い、と覚えると逆になります。表示が1円当たり何ドルなのか、1ドル当たり何円なのかを先に確かめる必要があります。
市場の需給に複数の理由が重なる
変動相場制では、貿易、海外投資、資金調達などを通じた通貨の需要と供給がレートを動かします。金利や物価、景気、政策の見通しなどが、その需要と供給へ関わります。どの理由が強く働くかは時期によって違います。
日本銀行が公表した2025年の研究も、米国金利でドル円の動きを説明できる度合いは、期間や通貨で一定ではないと整理しています。金利差の拡大を見ただけで、次の円安の幅や時期まで確定することはできません。
誰の収入と支出へ響くかを分ける
外貨建て資産は、現地の価格が同じでも円換算額が変わります。輸入品を買う人は必要な円が変わり、外貨売上を得る企業は円換算売上が変わる場合があります。ただし費用の通貨、海外生産、価格設定、為替予約も影響します。
ニュースのレートは銀行間市場のものが多く、個人が両替するときの適用価格とは異なる場合があります。自分の損益を計算する際は、取引方向に合う実際のレートと交換費用を使います。
出典
出典確認日:2026年10月22日。